未熟な甲虫の呟き

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文章における魔術魔法描写について(追記あり)

戦闘描写も興味深いけど、個人的には、魔術に類する「目に見えないちからが引き起こした現象」の描写が気になる&好きなので、 #文字書きさんの魔術魔法描写見せてください というタグを作ってみよう。
posted at 2019/5/31 09:05:28
「目に見えないちからが引き起こした現象」をどう書き表しているのか、ってことなので、「コレ魔法じゃなくて超能力だし」という方も是非!
posted at 2019/6/1 09:19:28

 このようなツイートを放流した結果、思った以上に沢山の方がこのタグを使ってツイートしてくださいました。
 どのツイートもとても興味深かったので、いつでも読み返せるようにトゥギャッターにまとめたものがこちらになります。

「文字書きさんの魔術魔法描写見せてください」まとめ
(なんと「トゥギャッター編集部が選んだイチオシまとめ」に選んでいただきました!)
 
 このタグに絡んで、識島さんが「一つの魔法に対して呪文やペンタクルがひとつきりというシステムでは、魔術という学問に発展の余地がない」と呟いておられ、その簡明かつ的確な発言に感動すら覚えました。
 というのも、以前に私、
私、魔術にも理屈があったらいいな派なのでね。どんなに荒唐無稽で実現性がなくて感覚的でも、なんとなくでもいいから筋道だけは通っていてほしい。魔術で引き起こされる現象の、その世界での再現性は担保されていてほしい。
posted at 2019/2/19 08:44:53
 と呟いたことがあったんですが、これは「学問としての魔術」を念頭に置いてのツイートだったんです。(同じようなことを考えている人がいた!と大喜びする前に、もっと思考を整理して分かりやすく呟こうな、私……)
 
 ともあれ、この「理屈ある魔術」という私の呟きを見かけた方から、
「理屈がない魔術は超能力や異能」
 との意見をいただき、ちょっと考えたことを以下にまとめておきます。
 
 超能力や異能にしても、根本に原理原則はあったほうが、私は好きです。例えば、口笛が鳴る理屈を意識しなくとも実際に口笛を吹くことができるように、「ちから」をふるっている当人は気合で何となくこなしていることでも、実はその奥には決まった理屈や法則が存在している、という筋立てのほうがワクワクします。現実性はなくても(リアルではなくとも)、迫真性(リアリティ)は構築できる。もしかしたらこういう世界がどこかに存在するかもしれない、なんて空想も捗るじゃないですか。

 ただ、超能力が主に個人の特性による「ちから」として描かれることが多いのに対して、魔術の醍醐味は「術」であることだと思っています。技術であるからこそ、適性や制約はあれど、他者に教授することができるし、研究開発することだってできるのです。私が描きたいと思っている「学問としての魔術」ですね。

 なんとなくの印象なのですが、超能力と魔術は体育会系と文化系みたいだな、なんて思います。わざを磨くにあたって、超能力の場合は「修行」というイメージですが、魔術は「研究」が主だった柱のような気がします。
 また、超能力は「自分の中にあるもの」という印象が強いです。魔術も超能力と同様、自分の内側に意識を向けるものではあるけれど、研究対象とする場合のそれは「自分の外にあるもの」でもある、と。このあたり、こう、イマイチ上手く言葉にできないんですが……「魔術はそこに人がいなくとも魔術足りえる」というか……ヒトというスケールを超えたところにあるというか……(ろくろを回すポーズ

 思索のきっかけとなったリプライで、発言主さんは、超能力化してしまった、いわゆるゲーム的な簡便化された魔術を寂しく思っておられたのですが、こういう「ワンタッチ魔術」って、研究成果だけをツールとして使用してしまっている、と考えられるかもしれません。湯沸かし器のスイッチを押せばお湯が出てくる、のと同じで、ワンタッチ部分の奥に理屈があっても、一般の人々の目には触れなくなってしまっている、とか。高度に発達した魔術社会ならありえそうです。

 魔術や魔法が物語やゲームの小道具でしかないのならば、ワンタッチ魔術でも全然構わないと思います。ですが、私は魔術というもの自体を描きたいと考えているため、便利なツールの奥にあるであろうものに目を向けてしまう、向けずにはいられない、のでしょう。
 
 魔術については、「魔術の詠唱についてとか諸々」って記事もありますので、興味のある方はどうぞ。


■2019/6/30追記!
 某さんから、とても分かりみの深い拍手コメントをいただいたので、許可を得て引用いたします!
魔法の基盤になる知識の体系そのものは人に伝えられる学問だけど、いざ力の源にアクセスし引き出そうとすると難易度が跳ね上がって異能めいたものに近づく、くらいの温度差のあるやつが好きです。「指輪」のガンダルフなんかのスタンスがそうだと思いますし、TRPG「混沌の渦」なんかもそんな感じ。学問っぽさ=再現性と秘儀性の両立が上手く行ってると、お、これはいいなあと感じるのです

 分かります、分かります!!
 今回は、魔術の学問としての面にフォーカスするあまり、秘儀としての魔術については「適性や制約はあれど」とさらっと流してしまいましたが、やはり、現実には存在しないわざなだけに、特別感が欲しいです。再現性はあっても、誰にでも簡単に、とはいかないほうが物語的にも美味しいですよね。

 理を持つ、神秘のちから。再現性と秘儀性の両立は、私も願って止まないところです。
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