未熟な甲虫の呟き

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海上保安庁測量船「平洋」一般公開 その1

 10/7に行われた、海上保安庁 測量船「平洋」一般公開に参加した記録です。
 ツイッターじゃなかったXやインスタ、Blueskyなどでもちょろっと呟いていましたが、せっかくなので撮った写真をドーンと出してしまいます。何か創作の資料になるかもしれないし。

 今回の一般公開は、10/5~7に神戸国際展示場で開催された国際コンベンション「Techno-Ocean 2023」におけるイベントの一つでした。
 このコンベンションは二年に一度神戸で開催されていて、今回も約90もの海洋に関する会社や団体が出展していました。有名なところでは、JAMSTEC、IHI、川崎重工、海上保安庁、神戸大、大阪公立大、などなど。

 気になったブースでポスター展示や動画上映を見たりお話しを聞いたり、とても有意義な時間を過ごすことができました。パンフレットやキーホルダーなどお土産もたくさんいただいて、大満足です。次の開催は予定どおりならば二年後ですが、興味のある方は是非訪れてみてください。

 さて。
 本題の「平洋」一般公開です。整理券を「Techno-Ocean 2023」の会場で受け取り、無料のシャトルバスでポートターミナルへ。


 舷梯を上がってすぐの第二船楼甲板。


 ここで、第一船楼甲板の階にあった船内案内板を貼りつけておきます。大喜びで写真を撮ったものの、ピントが微妙に合ってないの、痛恨の限り。

 クリックしたら拡大して見られます。小さな文字が軒並みボケてるけど!

 話を第二船楼甲板に戻して。
 甲板の左舷やや前方に記念撮影コーナーが設置されていて、主に子供連れの人が列を作っていました。それを横目に、左舷の階段で二階層上の航海船橋甲板上部へ上がります。
 最初に訪れたのは、船橋内操舵室。


 機器が並んでます。一番右のモニターに映っているのは海図じゃないかな。


 こっちは上に写っているのとは別の、機器列左端にあったレーダー。


 電気系統の制御盤。


 皆の憧れ、操縦レバー。


 以上の機器は全て船首のほうを向いていて、振り返ったところに海図用の机がありました。

 このあたりの配置は、以前見学したJAMSTECの「よこすか」(しんかい6500の支援母船)も同じでしたな。

 操舵室の右舷扉。水が入らないよう密閉できるようになっています。


 製図用の机を左舷側にまわり込んだ後方、観測室への通路脇に、扉の開閉状況等監視装置と炭酸ガス消火装置の制御弁箱。


 操舵室の次は、奥にある観測室も見学しました。この写真は観測室の窓から船尾の甲板を見たもの。


 観測室、見学者で溢れかえっていたために部屋の写真が上手く撮れなかったんですよね……。
 船尾に向かってやや奥行きのある部屋の中に、長机が三つ、操舵室から見て三の字に並んでいます。左舷側の壁は観測機器の制御装置で埋め尽くされていて、右舷側の棚にはPCとモニタが何台も置かれていました。
 ざっとメモってみると……、

こんな感じですね。霧散する記憶……。

 観測室を出て階段を下へ。直階段の途中には両側に航海船橋甲板下部への扉がありましたが通過して、二階層下にあたる第二船楼甲板の階へ。
 次なる見学場所は、特別公室兼会議室、なんですが、観測室同様見学者がいっぱいで、やっぱり上手く写真を撮ることができませんでした。
 二箇所ある出入り口のうち船首側の扉から入ると、右手の壁に大きなモニターがドーンと据えられていました。部屋の中央には長い机がドーンと置かれ、ソファっぽい椅子が全部で10。ソファの足もとの床には小さなプレート状の金具があり、海が荒れた時などはソファを固定できるんじゃないかな……係の人に訊けばよかった。
 こちらも代わりにメモを貼りつけましょう。

(ソファのパースが狂ってるけどキニシナイ)
 来賓があった時や、幹部職員の会議などで使う部屋だそうです。この日は見学のために絨毯の上に養生のビニールが敷かれていました。

 船尾側の扉から特別公室兼会議室を出て、すぐ近くの階段で第一船楼甲板の階におりて、前述の船内案内板の前へ。その背後にある第七主任室も見学者に開放されていました。

 とてもコンパクトで機能的な部屋です。左側には書き物机、右にはローテーブルとソファも。

 さて、観測室の様子を写真に撮るのは早々に諦めた私ですが、掲示されていた主なパネルは撮影できたのでここで少しご紹介。観測船「平洋」がどのような調査を行っているのかがわかります。



 このパネルの左下にある海上磁力計センサーの実物が、船尾側の上甲板(あとで詳しく述べます)に展示されていました。
 船体の鉄や電気機器の影響を避けるために、センサーを船尾から約350m離して曳航して使用するそうですが、説明してくださった海保の人曰く、
「なんでか、うちの磁力計は、よくサメが噛みついてくるんですよね」

 サメの攻撃を受けてヒビが入ってしまったセンサー実物。

 写真にはギリギリ写っていませんが、サメの歯の小さなカケラが喰い込んだまま残っている箇所もありました。
 センサーが出す電磁波とかそういうものに呼び寄せられるのか、単純に色合いと形がサメ好みなのか、比較対象実験をしてみたいところです。

 長くなったので、続きは次の記事に。
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