未熟な甲虫の呟き

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「切々と望む」こぼれ話ツイートまとめ

 風土記系競作企画「調」 参加作「切々と望む」についてのこぼれ話をまとめました。

いつもの癖で規定文字数に収まりきらないボリュームのネタを選んでしまったため、割愛した情報について。これは後半(2ページ目)最初のシーンでユールが「素晴らしい学問」ってエエカッコするシーンの前フリで入れるつもりでした。教室の位置から色々察して、ってアレ。
@sousakuTL ルドス大学校(旧ルドス城)の大雑把な構成。第二城門内右手の旧魔術院(四代前の領主が魔術師養成のために建築)が「玄秘学」の校舎。正面、主館(二代前の領主が増築)に「法学」「医学」「哲学」、領主と家族が住んでいた居館に「数学」「経済学」「政治学」、使用人棟に「歴史学」。
posted at 2022/11/26 9:57
posted at 2023/1/7 21:07:22
ルドスがまだ帝国領ではなかった頃のルドス城については、「天穹に詩う」にちょろっとあります。
この話に登場する領主が「すげ替えられ」てしまった領主で、ユールの姉が嫁いだ相手です。が、これは単に世界が繋がっているというだけの話で、今回の話とは全然関係ないです。風景の一部みたいなもの。

posted at 2023/1/7 21:40:42
ユールの「エエカッコ」ですが、そのためにわざわざ選んだ建前がクライマックス近くになって裏目に出てしまい、ムカついた彼は舌打ちするに至ったというわけです。ボネはこの舌打ちを聞いて、「あれは建前=綺麗事で、こいつが歴史を学ぶ動機は他にあるのか」と気がついたのでした。(野暮すぎる解説)
posted at 2023/1/7 21:50:07

これは報告書と実際の出来事とを織り交ぜて書こうと思ってた時に使うつもりだったやつです。ボネの記録は帝国式で、味気のない「一月」「二月」。ユエトの故郷では別の呼び名があります。
ちなみにこの世界では一箇月30日、一年は360日。閏年も在るけど基本わかりやすいです。
あとこれも供養。山脈の東、橡平野で使われる月の名。調査地とは関係ないのでこのへんの演出も思いきって割愛。 #異風調
1月 明けの月
2月 灰の月
3月 水の月
4月 花の月
5月 緑の月
6月 穂の月
7月 日の月
8月 雲の月
9月 実りの月
10月 火の月
11月 魚の月
12月 白の月
posted at 2022/11/26 10:30
posted at 2023/1/7 22:08:08
 同一世界を舞台としている「九十九の黎明」本編を読了した方は、なぜ暦が「わかりやすい」のか察してくださるのではないでしょうか……。

初日のキャンプ地でのユールの語りも、脇道にそれた蘊蓄部分を全部割愛しました。「何故この沙漠に興味があるのか」と問われたのに、話が余所の土地にまでどんどん拡散していったので。これら余計な枝を払った結果の「簡潔にいきましょう」でした。本当に簡潔にいきました。
@sousakuTL というわけで、 #異風調 ボツデータ供養その3。
南大陸のカフタスやボルデの沙漠に生息するツノネズミは、額に並ぶ三つの角で結露を集めて水を得る。スナウサギは、目の周囲を覆う黒い毛で太陽の反射光を防ぐ。
橡川沿いの城跡には、瓦礫を割って立つ樹齢二千五百年の木が確認されている。
posted at 2022/12/12 22:05
posted at 2023/1/7 22:12:46
ツノネズミは異風祝参加作「渡座の祈り」の冒頭に出てきたやつです。手足・尻尾・耳から額の辺りといった末端の毛が薄くて、体は普通にネズミな感じに毛が生えている哺乳類です。薄明薄暮性で、昼間は毛の薄い箇所で発汗して体温の上昇を防ぎ、夜中は手足尻尾をお腹の下に収納して体温を保つのでした。
posted at 2023/1/7 22:16:03

「沙漠」は水の少ない土地のことで、砂だったり土だったり岩だったり塩だったり、そういう地形をまるっとまとめて「沙漠」と言うそうです。(今回の執筆時に明確な定義を知ったので、異風祝の時は「砂漠」って書いてましたわ……ははは) #異風調 #調014
引用ツイ>twitter.com/fudokift/statu…
posted at 2022/12/22 22:03:37

セメント:膠灰
モルタル:膠泥
とかも使いたかったんですが、文字数が足らなくなったため、ユールの蘊蓄が減りました ( ˘ω˘ ) #異風調 #調014
引用ツイ>twitter.com/fudokift/statu…
posted at 2022/12/22 22:12:05

この量程車は、伊能忠敬のものを参考にしました。正確性に疑問がありパフォーマンス用ではないかと言われていることから、動輪をもっと大きく(描写を削ったけど樹脂のタイヤもつけたいところ)、前後の傾きと方位も測定可能にした、"わたしのかんがえたさいきょうの"量程車です。 #異風調 #調014
引用ツイ>twitter.com/fudokift/statu…
posted at 2022/12/22 22:22:36

「鍋を使って生地から焼き上げたパン」は、現地で小麦粉と水と酵母を混ぜて鍋に入れ、焚火で焼いたやつです。鍋にパンがこびりつきまくるけれど細かいことは気にしない。大学生の時に豪州の農場に滞在した際にキャンプで御馳走になりました。辺りを飛び交う羽虫が生地に混入しそうで心配したものです。
posted at 2023/1/8 12:09:19

読んでいるうちにわかってくるだろうと思って明記しませんでしたが、亡国騎士の嫡男がユエトで前領主夫人の弟がユールです。二人とも一般庶民より裕福な、人を使う側の人間なため、「旦那様がた」と呼ばれることに慣れっこなのでした。ユエトは国が滅んで兄弟で落ちのびてきた行程でそれなりに生活力→
posted at 2023/1/8 12:02:32
を身に着けましたが、ユールは家事の類はまったくできません。タナやリュが食事の用意をするのを、まさに〈見学するだけ〉いや〈見学しながら質問攻めにするだけ〉です。「今入れたのは何です?どういう効能?(メモメモ」ユールは監視していたつもりはなかったけれど、彼らは鬱陶しかったでしょうな。
posted at 2023/1/8 12:03:22

既存キャラうんぬんについて。ユールとユエトだけフルネームが出てくるのは、二人を審問にかける旨の書類にフルで記載されていたせい&ボネが彼らを威嚇するためにわざわざフルで呼んだせい、なんですが、ついでに既存作を読んだ方に「お?」ってなってもらえるかなーと調子のいいことも考えてました。

posted at 2023/1/8 12:14:26
 明記していませんでしたが、「切々と望む」の時は、ユールもユエトも23歳です。
二人の頭文字がお揃いなのは世界の有様としては単なる偶然ですが、物語を作る上で「頭文字が同じという理由で、言葉の違うユエトの世話をユールが先輩から押し付けられた」設定(小説には未登場)にしたからです。うっかり文字数までお揃いにしてしまって、思った以上にややこしくて後悔しています……
posted at 2023/1/8 12:16:21

ユエトの出身地は北方にあったカラント王国です。彼には弟が一人いて、なんやかんやあって故郷に戻った弟が家を継ぐ一方で、ユエトはルドスにとどまり生涯旅を続けます。アルノルド・サガフィは弟の子孫です。
これらもやはり"世界は繋がっている"というだけのことで、今回の物語には関係ありません。

posted at 2023/1/8 12:20:14

絶対主義的な帝国とは違い、橡平野一帯は前時代的な統治形態で、多様な規模の領主があちこちわちゃわちゃしてまして、ユールに関してはあまり「高貴」って雰囲気ではないのでした。ルドスの北にある森林を所有していた父親が早くに亡くなって叔父が跡を継ぎ、経済的にその世話になっている状態です。→
引用ツイ>twitter.com/fudokift/statu…
posted at 2023/1/8 11:50:00
たぶん叔父はユールに法律学あたりを学んでほしかったと思うんですが、子供の頃から歴史大好きなユールは聞く耳を持たず……。ユールの母親がかつての憧れの人ということもあって強く出られず……。ユールも単なる穀潰しでいるのはさすがに心苦しいのか、叔父の子供達に勉強を教えるなどしてます。
posted at 2023/1/8 11:53:16

 帝国がルドスに大学校を設置したのかというと……
@fudokift 帝国以前に自然発生的に私塾が幾つもできていて、生徒や教師各々の権利を守るために私塾間で横の繋がりが作られ始めていました(このあたり中世欧州における大学創設を参考にしてます)。帝国に併合されて城が空いて、私塾がまとまるのにいい場所が手に入った、という地元民からのムーヴの結果でした→
posted at 2023/1/8 12:46:53
@fudokift 帝国は、自分達から征服地に高等教育機関を設置することはしませんでしたが、新たに支配下に置いたすべての土地のすべての民に、帝国本土と同様に五年間の初等学校を修了することは義務づけました。帝国は北征や東征をおこなえるだけの国力をこれまでにそうやって得てきていたのです。
posted at 2023/1/8 12:57:13


 上で何度かでてきた「世界が繋がっている」という話ですが、これについてはカクヨムのコレクション機能を使って一部の物語をまとめています。
遥けき大地の物語
同一世界を舞台とする物語です。
それぞれ独立した話となっていますので、好きなものから好きなだけお読みください。
(小説の並びは時系列順になっています)

 今回の「切々と望む」も異風祝参加作「渡座の祈り」も、この世界を時間軸で切り分けただけで、他の話の番外編やスピンオフにならないように書いたつもりです。このリストにある物語を全部読まなくても問題ありませんのでご安心ください。
 特に「九十九の黎明」はかなり時期が離れているので、読まなくても大丈夫な話の筆頭です。"始まりの物語"ではあるのでちょっと視界は広がるかもしれませんが。あと、ルドスという名の由来もサラッと出てきます。気がついた人いるかな……?

 以上、こぼれ話にお付き合いくださりありがとうございました!


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