未熟な甲虫の呟き

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ファン文庫Tears『神社であった泣ける話』に短編を書き下ろしました

 3/11に発売した『神社であった泣ける話』に、「越えてぞ行かまし八重垣を」という短編を書き下ろしました。

神社であった泣ける話 表紙 お人好しの青年と、降ってきたお守りに絡むちょっとした謎のお話です。
 書誌情報や主な販売サイトへのリンクは、いつもどおりこちらにまとめました。よろしくお願いいたします。

「神社」という興味深いテーマに加えて、今回から規定文字数が増量したこともあって、気合いを入れて神道の本やら神社庁のサイトやらを読み耽ってアイデアを練りましたが、最終的にいつものノリに落ち着きましたね……。
「拝殿」や「手水舎」といった用語がパッと出てこない主人公の語りを書くの、楽しかったです。

 タイトルは、和泉式部の歌をもじっています。 
すさのをの みことをいのる ともなしに こえてそみまし なみのやへかき (和泉式部集 第一)
「越えてぞみまし」のままでもよかったのですが、もっと強い意味を込めたくて、補助動詞の「みる」を動詞の「行く」と入れ替えました。元の歌の視点人物は「すさのをの みことをいのる」とあることから八重垣の内側にいて、外側にいる人間が垣を越えて自分のところに来ることを考えていると思われるため、そのまま「外から内」というイメージを引っ張ってこられたら困る、という理由もあります。
 なんといっても、助動詞「まし」の意味の多様さが、素敵なんですよ。反実仮想に悔恨や希望、ためらい・不安、推量・意志。どうぞお好きなものをお選びください。


 上でもちょろっと記しましたが、今回からファン文庫Tearsはリニューアルで、一人あたりの文字数だけでなく執筆者の人数も増えてボリュームアップしております。
 読み応えたっぷりの全14篇、どうぞよろしくお願いいたします。


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