未熟な甲虫の呟き

創作小説サイト「あわいを往く者」附属ブログ。(サイト掲載小説一覧書籍のご案内
   
2015年 04月の記事
2015/04/29
創作話] 「紅玉摧かれ砂と為る」タイトル元ネタ&進捗状況 
2015/04/25
後書き] 「紅玉摧かれ砂と為る」太陽と月(1) 
2015/04/23
後書き] 「紅玉摧かれ砂と為る」 
2015/04/16
掌編] 「黒の黄昏」SS「合鍵」 
2015/04/16
いただきもの] イラストをいただきました 
2015/04/13
創作話] 創作関係の呟き:翻訳書ならではの表現 

「紅玉摧かれ砂と為る」タイトル元ネタ&進捗状況

(小説家になろう活動報告より転載)

タイトルの「くだく」が、「砕く」ではなく「摧く」である理由について、ご質問をいただいたので、ちょろっと記しておきます。

実は、このタイトルには元ネタがあるのです。

中国唐代の詩人劉廷芝の代表作『代悲白頭翁』に、こんな一節があります。
 
  今年《こんねん》 花落ちて顔色改まり
  明年 花開いて復《ま》た誰か在る
  已《すで》に見る 松柏摧《くだ》かれ薪《たきぎ》と為るを
  更に聞く 桑田《そうでん》変じて海と成るを

今年花が散るとともに人の容色も衰え改まる。
明年花が咲いた時に誰が生きているだろうか。
長い年月を経て、松柏がつぶされ薪にされるのを見た。
桑畑もいつか海に変わってしまうと聞いたこともある。

この三行目、「已に見る 松柏摧かれ薪と為るを」をもじりました。
(元は漢文なため、書き下す人によって送り仮名が違ってくる場合があります)(上記現代訳も、自分で適当にやっつけたので、何か間違えていたらすみません)
えっ、漢詩? なにそれ、難しそう、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、上で引用した箇所の続きは、聞いたことがあるんじゃないでしょうか。

  古人 復た洛城の東に無く
  今人 還りて落花の風に対す
  年年歳歳 花相似たり
  歳歳年年 人同じからず

人の世の、なんとはかないことか。
そういうフレーバーを付与したかった、というわけでした。

さて、肝心の進捗状況です。
先日の活動報告で「シナリオは最後までできている(ドヤァ」と書いていましたが、実は二箇所ほど「話の展開が力技っぽいな」と悩んでいる部分があったんです。
それが、昨日になって、急に物語の神様が降って来られましてな! ヒャッホウ! これで随分と自然な流れで話を紡げそうです! やったー! 神様ラビュー!
当初の予定よりも少し時間をいただくことになると思いますが、完成度の上がった(当社比)物語をお披露目できるはずなので、どうかのんびりお付き合いいただければ幸いです。
拍手
 

「紅玉摧かれ砂と為る」太陽と月(1)

(小説家になろう活動報告より転載)

一万字かかって、ようやく主要登場人物揃い踏みです。
でも、時間をかけた分、物語世界や登場人物の説明を、エピソードの中で無理なく行えたんじゃないかなー、行えていたらいいなー、行えていますように(突然の神頼み
とりあえず、町や機械工房の雰囲気がぼんやりとでも読んでくださった方に伝わってたらいいなあ。

さて、前フリもこれで終わり、次回から物語が動き始めます。
事件というか事故というか、もういっちょ事件が起こって、ああして、ああなって、バーンってなって、ドーンです。

そして、今回の更新分で、「文章」となっているストックが尽きました……。
台詞とト書きのシナリオはほぼ最後まであるのですがね……。
というわけで、次の更新までは間があくと思いますが、どうかよろしくお願いいたします。
拍手
 

「紅玉摧かれ砂と為る」

 昨日、小説家になろうに新作「紅玉摧かれ砂と為る」の第一話をアップいたしました。
平民出身の母を持つ王太子、王太子の母方の従兄弟、その幼馴染みの娘。無邪気だった三人の関係は、流れゆく月日の中で静かに変質していく。近世風な世界の、鉱山の町で繰り広げられる、痛々しい恋の物語。

 色々と痛々しい恋の物語、自転車操業連載開始です。

 あらすじやタグに穏やかならぬキーワードが並んでいますが、いわゆる悲恋ものとも言い難く、相変わらずのジャンル不明感満載です。とりあえず言えるのは、「身分差に引き裂かれる二人」なんてキレイなノリよりも、中二病患ってる感じ、ということでしょうか。
   \永遠の中二/

 このところ現代ものにばかりかまけていたため、異世界描写が超楽しいです。町の様子とか人々の生活とか、冗長にならないように気をつけなければ、と思いつつ、趣味丸出しでちまちま書いてしまっています。どこまでも我が道をゆく奴ですみません……。
 実はこの話は、「黒の黄昏」の外伝となっております。が、本編から脳みそをしっかり切り離した上で独立した物語として書いていますので、未読の方でも、全く問題無くご覧いただけます(ドヤァ

 最初は、全部書き上げてから連載しようと思っていたんですが、壁打ち作業に耐えきれなくなってしまい、自転車操業連載とあいなりました。でも、プロットは最後まであるので、どうかご安心ください。 
一応、あと一万文字ちょいストックがあるので、週末までに二話をアップできればと思っています。
 サイトのほうは、と言うと、今ちょっと実生活がばたばたしてて、バナー作ったりWEBページ作ったりする時間的精神的余裕がないため、今回は「小説家になろう」さんで先行連載、ということにいたしました。
 諸々が落ち着き次第、サイトにも掲載するつもりですので、よろしくお願いいたします。
拍手
 

「黒の黄昏」SS「合鍵」

 一昨日にいただいたイラストを拝見していて、ロイ先生が抱く自分の能力に対する並々ならぬ自負というか満ち溢れる自信といったものを、しみじみと噛みしめていたところ、ふっ、と、幾つかの情景が浮かび上がってきましてな。我慢できずに第十一話三節の冒頭に、ちょっとだけ書き足してしまいました。おかげですっかり寝不足です。はははは。
 一番書きたかった部分には本編のネタバレがむっちゃ含まれているので、その箇所はサイト等で確認していただくとして、当たり障りのない過去話の部分を、SSと言い張って以下に抜き出しておきますね。(大いなるステマ)(そろそろステマの意味間違えていると思う)

 ロイ先生16歳の冬のエピソードです。



 ロイは、今でも、師が研究室の合鍵を渡してくれた時のことを、昨日の出来事のように思い出すことができる。
 毎日、放課後になると、ロイは他のことには目もくれずに、ザラシュの研究室へと通っていた。宮廷魔術師長として宮城の一角に居室を持つザラシュではあったが、周囲の雑音を嫌った彼は、以前に使用していた家を研究室として残し、公務の合間をぬってはそこで研究に打ち込んでいた。ロイは、その研究室でザラシュの手伝いをしながら、学校では望むべくもない、より高度で実践的な指導を受けていたのだ。
 二十年前のその日、いつもどおりに研究室のあるザラシュの旧邸へ向かったロイは、固く閉ざされた門に出迎えられた。
 城の警護や、魔術を使った他都市への通信など、宮廷魔術師の仕事は多岐に亘る上に煩雑だ。その長ともなれば、予期せぬ仕事に時間を取られることも少なくない。ロイの弟子入り以来、ザラシュは極力夕方の決まった時間に研究室を開けるようにしてくれていたが、それでもやはり、ザラシュの到着が遅れることは、ままあった。そして、そんな時は必ず、留守を預かる使用人がロイを門番小屋で待たせてくれたものだった。
 しかし、その日はどうも勝手が違っていた。門の向こうに見える小屋にも、庭にも、人の気配は一切無く、ロイは途方に暮れながら門の脇に立ち尽くした。
 お屋敷の並ぶ閑静な街角に、木枯らしが吹きすさぶ。ロイが、かじかむ両手を互いに擦りあわせていると、向こうの角から姿を現した一台の二輪馬車が、急いた様子でこちらに向かってきて、急制動でロイの前に停車した。
「遅れてしまってすまない。寒かっただろう、すぐに中に入って火を起こそう」
 謝罪の言葉を口にするザラシュに対し、ロイは静かに首を振った。
「大丈夫です」
「大丈夫なわけがあるか。唇の色が紫色になっているぞ」
 いつもの使用人が身内の不幸とやらでいとまをとったため、今この家には誰もいないのだ、と、ザラシュは申し訳なさそうにロイに言った。
「確かに『規範』には、自分のために術を使うな、とあるが、身体を壊してしまっては、人助けのしようもないだろう?」
 暖炉の火に加えて、絶妙に出力を調整された魔術の炎が、冷え切ったロイの身体をゆっくりと温めてくれる。ロイがようやく人心地ついた頃、ザラシュが少しわざとらしい調子で咳払いを一つした。
「これを君に渡しておこうかな」
 そう言ってザラシュが差し出したのは、飾り気のない頑丈そうな鍵だった。
「これは……?」
「この家の合鍵だよ」
 驚きに目を丸くするロイの目の前、ザラシュが穏やかな笑みを浮かべる。
「君なら、いつでも自由に出入りしてくれて構わんよ。私が留守の時でも遠慮なく」
「いや、しかし、今日のことは、私がしっかりと防寒具を用意してさえいれば……」
 躊躇うロイに、ザラシュは悪戯っぽい表情を作ってみせた。
「なんにせよ、私を待つ時間が勿体ないだろう?」
 主人が不在の家で勝手にするのが気が引けるというのなら、書斎の本を読んで待っておればいいだろう。ザラシュにそう言われてしまえば、ロイに断わる理由は何も無かった。
「でも、宜しいのですか?」
「勿論だとも」
 ザラシュは破願すると、ロイの手に鍵を握らせた。
「これは、私と君との絆だよ。大切にしておくれ――」
 
 


 こんなに控えめでカワイイ(?)少年が、あーんな大人になるわけですなw

 サイトや小説家になろうの他、BCCKSの電子書籍版も修正しておきました。
 実は、先日の製本作業に際して、幾つかの節に設定していたアバンタイトルを撤廃、本文を再構成しておりましてね。以前ダウンロードなさった方も、是非この機会に、新しいファイルと差し替えてくだされば幸いです。
拍手
 

イラストをいただきました

「小説家になろう」の提携サイト「みてみん」にて、えの宮さんが「黒の黄昏」のロイ先生のイラストを描いてくださいました!

【ファンアート】ロイ先生

 この眼差し! この表情! あまりの美しさに、昨日からひたすら見惚れてしまっております。
 ああ、幸せ……゜ + 。・゜・(*´ω`*)゜・。+ 

 えの宮さん、素敵なイラストをありがとうございました!!


(2015/5/21追記)
 了承を得て、いただいたイラストをサイトの頂き物ページにも飾らせていただきましたv
 えの宮さん、重ね重ねありがとうございました!
拍手
 

創作関係の呟き:翻訳書ならではの表現

 油断していたら、また一ヶ月更新無しの広告が出てしまいました……orz
 ので、また、ツイッタログでお茶を濁します (`・ω・´)b

@sousakuTL 今のところまだ全体の二割に届かない。設定を「説明」するんじゃなくて、物語の中で「描写」するのに四苦八苦。登場人物が出揃ったら、もう少しペースあげられると思う。あげられるかな。あげられたらいいなあ……。
posted at 2014/11/27 00:08:17

@sousakuTL 風呂入る前に書いた300字、風呂入ってる間に脳裏で反芻したら、くどすぎる、という結論が出た。一旦削除して、その分の情報は二箇所に分散させて配置してみよう。あーもう、こんなことしてるから筆が遅いんだよ。でも、これで少しでも読み易くなる(と思う)から、頑張る。
posted at 2014/11/27 22:52:17

大した文字数でもないのに、「その瞬間」って単語が頻出していることに気づいて絶望している。あと「その時」もな。登場人物は頷いてばかりだし、しょっちゅう驚きの声上げてるし、何回笑み浮かべりゃ気がすむんだって感じだし、急いで書いたとはいえ、あまりの文章の粗さに泣きそう。
posted at 2015/1/5 22:19:17
と、嘆いていても仕方がないので、地道に他の表現に置き換えていくか……。でもこれ、単純に類語で首を挿げ替えるだけじゃあ、言い回しが平坦なの変わんないもんな……。心の中の修造botに「諦めんなよ!」「お前ならできる!」とはっぱかけてもらいながら頑張ります……λ
posted at 2015/1/5 22:26:48

日本語テキストの難易度を測る kotoba.nuee.nagoya-u.ac.jp/sc/obi2/ 私もサイトの小説を冒頭千字ぐらいでやってみたら、男子中学生の一人称「銀色~」だけ中2で、他は軒並み「ふつう(中3レベル)」だった。「黄昏~」のクソ生意気な八歳児の語りの回は小5だったので、ちょっと嬉しい。
posted at 2015/1/25 14:14:06

#自分が創作で禁止されたら死亡するもの 「どんでん返し」って答えようと思ったけど若干気が引けたので「プチどんでん返し」
posted at 2015/1/27 22:15:56
#自分が創作で禁止されたら死亡するもの いい歳こいた中二病キャラ(あ、痛たたたたたた)(頭にブーメラン刺さってますよ)
posted at 2015/1/27 22:22:12

拙作「呪いの解き方教えます」では、海底探査の話をさらっと流してしまったけど(まあ、本題じゃないから当たり前つっちゃ当たり前ですが)、調査船がどのあたりに向かったか一応設定していたのだな。いや、ほら、だって、調査航海の期間とか大雑把にでも考えておかないと、矛盾が生じそうだったから。
posted at 2015/1/29 14:18:23
そして、今、先の新聞の記事じゃないけど、海底からの鉱物採取方法について調べてるところ。自分の無知さ加減に泣きたくなる。調べた情報、たぶん殆ど使わないだろうけど、知ってて書かないのと知らなくて書けないのとでは、やっぱり天地ほどに差があるし。(※かいているのはれんあいしょうせつです)
posted at 2015/1/29 14:25:36
(「彼は頭がいい」って記述するだけで、頭のいい人を描写できたらいいんだけどな)(ここに○○が書いてあると思いねえ、みたいな)
posted at 2015/1/29 14:30:25
(でも、「誰、あのイケメン」って台詞は使ったw)
posted at 2015/1/29 14:33:26

.@t_echizen さんの「翻訳書でしつこく繰り返される表現」をお気に入りにしました。 ……やれやれ、なんてこった、とGBはひとりごちた。 togetter.com/li/779238
posted at 2015/2/6 22:59:31
@typ1 翻訳物ばかり読んでいたから仕方がないとは思うんだけど、あまりにも自分の語彙と一致してて、もう。
posted at 2015/2/6 23:05:37
@doomsdayrag @moriyuu_ @page_no_p 同一人物の台詞を二つにぶった切って、間に改行なしで地の文を入れるの、私なんかしょっちゅうやってますよ。癖というかたましいですよ。
posted at 2015/2/6 23:09:13
やばい、今書いてるやつ、パッと見ただけで、目はしばたたかせてるわ、肩はすくめてるわ、鼻は鳴らしてるわ、片眉上げてるわ、ひとりごちてるわ、もう、どうしようww togetter.com/li/779238 (どうしよう、と言いつつ、直す気はないというね)(これが私の文体ですから)
posted at 2015/2/6 23:19:31
@moriyuu_ @page_no_p 果たして、あれらを一切使わずに文章を書ける人間が、実際に存在するのだろうか。「全くもって、ばかげたことだ」とGBは口の端を上げた。
posted at 2015/2/6 23:34:25

色々調べても、実際に文章のかたちに反映されるのはほんの1%もないんだよな。でも、スッカスカな文字と文字の隙間を何かほんわりしたもので埋めることはできるわけで、そのほんわりしたもののために資料を読み込むのだ。(そして、うっかり脱線して、読書を楽しんでしまうまでがお約束)
posted at 2015/2/28 08:57:21
拍手
 
 

新着

■コメント
2021/01/14:GB(那識あきら)
2021/01/12:へい
2018/09/07:GB
2018/09/07:冬木洋子
2017/11/30:GB
■トラックバック
2010/09/05:はやぶさが来るよ!

書籍

『リケジョの法則』表紙
『リケジョの法則』
¥647+税
発行:マイナビ出版

電子書籍近刊

『工作研究部の推理ノート 七不思議を探せ』表紙
『工作研究部の推理ノート 七不思議を探せ』
¥550
発行:パブリッシングリンク

更新通知登録ボタン

更新通知で新しい記事をいち早くお届けします