未熟な甲虫の呟き

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2012年 04月の記事
2012/04/23
返信] 4/22までの拍手 
2012/04/21
掌編] 「撞着する積木」SS「眼鏡」 
2012/04/20
掌編] 「撞着する積木」SS「ネクタイ」 
2012/04/20
返信] 4/19までの拍手 
2012/04/18
掌編] 「黒の黄昏」SS「煙草」 
2012/04/17
書籍・電子書籍] 電子書籍『撞着する積木』続報 
2012/04/06
創作話] 物書きに捧ぐ質問攻めバトン 

4/22までの拍手

 SS書いて以来、サイトのほうにもパチパチと拍手いただいて、すっかり大喜びのGBです。やだなあ、みんな、どこに隠れていたんだよ、まったく、照れ屋さんなんだから。……冗談です拍手ありがとうございます嬉しいです!

 コメントも、ありがとうございました。クリックも嬉しいですが、やっぱり具体的なお言葉は格別ですv

>うぉ~朗先生、やっぱり の方
 いやもう、エネルギーをいただいたのは、私のほうです。嬉しいお言葉の数々に、こちらこそ「うお~!」と叫んでしまいました! ありがとうございます!
 仕草の隅々までしっかり読み取ってくださって、本当にモノカキ冥利に尽きまくりです。
 のんびりマイペースではありますが、これからもちまちま萌えを吐き出していきたいと思っていますので、どうぞ末永くよろしくお願いいたしますv
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「撞着する積木」SS「眼鏡」


 あれは大学生の頃だったか。眼鏡を鎧に例える話を小耳に挟んだ時、「それは違う」と朗は思った。
 確かに、視力の悪い者にとって、眼鏡が無い状態というものは、酷く頼りなく、無防備に感じられるものである。輪郭がぼやけ、色彩が滲み、全ての境界が曖昧になった世界には、時に不安や、場合によっては恐怖が潜んでいる。そう、たそがれどきの四つ辻のように。
 だが、世界が不明瞭であればあるほど、自身もその薄闇にたゆたうことができるというものだ。見通せぬ世界が怖いというのならば、見なければよい。見なければ、認識上それは存在しないのと同義になる。そう、全ては靄の中に。嫌なものも腹立たしいものも全て、ぼんやりとした薄幕の向こうに追いやってしまえばいい。
 ソファに腰掛けた朗は、眼鏡の位置を直して、薄く笑った。
 明瞭な世界。ここには、朗と、朗をとりまく全てのものがある。朗にとって眼鏡は、自分と世界とを繋ぐよすがであった。
「どうしました?」
 志紀が、怪訝そうな表情で朗の顔を覗き込んできた。
 艶やかな黒髪、人形のような肌理、澄みきった瞳を飾る睫毛の一本一本までもが、くっきりと薄闇に浮かび上がって見える。
「私、何か変なこと言いましたっけ?」
「思い出し笑いみたいなものだ。気にしないでくれ」
 ――他人の至近で眼鏡を外す、ということが、私にとってどういう意味を持つのか、おそらく君は知らないだろう。
 朗は、微かに目元を緩めると、志紀を引き寄せた。
 そっと眼鏡を外し世界を遮断する。手元に志紀を残したまま。
 
 


 調子に乗って、「積木」SS第二弾です。
 ちなみに、朗がデレたあとの話です。(「撞着する積木」本編では一度も眼鏡を外していないので)
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「撞着する積木」SS「ネクタイ」


「ネクタイを嫌がるほど若くはないのでね」
 そう言って朗は口角を上げた。眼鏡の奥の瞳を束の間細め、右手を襟元にやる。「だが、ネクタイを絶対視するほど年寄りでもない」
 結び目にかけられた指が左右に振れ、ネクタイが緩められた。鷹揚に長椅子の背に身を預け、囁く。
「おいで、志紀」
 
 


SS「煙草」にオマケとして追記していた「ネクタイ」ネタツイノベを、改めて別な記事として独立させました。

「積木」シリーズしか読んでおられない方だと、「煙草」ネタが結構ボリュームがあることもあって、このSSに気づかないんじゃないかな、と思いまして。
 折角書いたSSが埋没してしまうのは勿体ない、というわけなのでした。
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4/19までの拍手

 いつも拍手をありがとうございますー! クリックいただけるたびに、にやにや喜んでおりますv
 そして、久方ぶりのコメントに、ちょっと浮かれ踊っていますよーv

4/19
>きゃーっ素敵っ…… の方
 萌えてくださって嬉しいです! ( ゚∀゚)o彡°ネクタイ! ネクタイ! 140文字に入りきりませんでしたが、勿論、のどぼとけもアリですよ!
 あと二ヶ月、お待たせしてしまいますが、楽しみとのお言葉に無上の幸せを感じておりますv


 それにしても、こんなに喜んでいただけるのなら、また余裕がある時にでも、SSを書いてみようかなあ。
#でも、あまり期待しないでください……。いかんせん筆が遅いもので。文章の神様カモン!
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「黒の黄昏」SS「煙草」


「私にも一本くれないか」
 深夜の街角、完全に闇に没した路地の入口。不意に背後から肩を叩かれたガーランは、動揺を悟られないようわざとゆっくりと振り返った。
 月明かりを背に、ルドス警備隊隊長エセル・サベイジが、不機嫌そうな表情でそこに立っていた。
「張り込み中に煙草だと?……って、言わないんすね」
 エセルの口調を真似てみせたガーランに、当の本人は至極つまらなさそうに眉間に皺を寄せる。
「わざと見張りの存在を知らしめようとしているのだろう? 確かにお前の班には、北側から注意を逸らせよ、と命じたが、こんな露骨に、しかも独りきりで矢面に立つことはなかろう」
「残りの連中は、しっかり奥の辻子で待機してますよ」
 事も無げに答えてから、ガーランは煙草を咥え直した。そっと目を細め、ゆっくりと息を先端へ吹き込こんでいく。みるみる輝きを増す紅い光点に、懐から取り出した煙草の先を慎重に当て、火を分ける。
「そんなことより、隊長のほうこそ、一人でふらふら迷子っすか」
 返事代わりに鼻を鳴らして、エセルが渡された煙草を咥えた。か細く立ち上る紫煙が、暗闇を幽かに揺らす。
「随分いい葉を使っているな」
「そりゃあ、もう。煙草代を稼ぐために働いているんでね。俺は」
 あと酒代もね、とつけ加えるガーランに、エセルが口の端を上げる。
「お前は、本当に、素直じゃないな」
「俺はいつだって純真で素直な好青年っすよ」
 にやり、とガーランが笑い返したその時、路地の少し奥のほうで、何か――恐らく扉――が軋む音がした。どうやら、我慢比べの軍配は、ガーラン達警備隊のほうに上がったようだ。
 エセルが、不敵な笑みを浮かべて腰の剣に手をやる。
「さて、では、一仕事といこうか。お前の煙草代と酒代のために」
「何バカなこと言ってるんすか」
 ここぞとばかりに真面目な顔を作って、ガーランは剣を構えた。
「行きますよ、隊長。愛する女とこの街のために」
 意表を突かれ目をむくエセルに片目をつむってみせて、ガーランは石畳を蹴った。それを合図に、路地の更に奥から、同僚達が援護に飛び出してくる。
「まったく。何が純真で素直な好青年だ」
 やれやれ、と盛大な溜め息を残して、エセルの姿もまた混戦の中へと消えていった。
 
 
 


 先日ツイッタにて、萌える仕草とか萌える小道具とかそんな話で盛り上がりまして、あまりにも色々萌えゴコロが刺激された結果のSSです。140文字のツイノベに仕立て上げようとしたのですが、なんか色々たぎってしまって、こーんなボリュームになりました。
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電子書籍『撞着する積木』続報

 ええっと、まずはお知らせをば。
 現在、タイムブックタウン(auのみ)、よみーな(docomo、au、softbank)の二つの配信サイトで連載中の『撞着する積木』ですが、パピレス等のPCサイトでの配信は、6月以降になりそうです。
 詳しい日程がわかり次第ツイッタやブログで改めてアナウンスいたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 これだけではなんですので、もう少し電子書籍版『撞着する積木』についてつらつら記しますね。

 先日、無事最終話の7話が校了いたしました。これで、いつ私が不慮の事故に遭っても、一応最後まできっちりと物語は配信されることになります。よかった、ちゃんと書き終わることができて、本当によかった。

 最終話の改稿にあたって、クライマックスの構成をかなり大胆に変えてしまったのですが、その過程で、今まで団子状に絡み合っていた糸が、こう、さらり、と、見事にほどけまして。
 ああ、私は彼に、この一言を言わせたかったんだ、と、なんだか妙に納得がいったのと同時に、旧来版がいかに不完全なものだったのか思い知りました。
 続編である「相対する積木」シリーズを書いていて、どうしても拭いきれなかった「撞着」との齟齬も、これで見事に解決ですよ。何となく肌で感じているだけだった「答え」が、ここにきてようやく明確な輪郭を得ることができたのです。

 旧来版を書き上げた時は、これで完成した、と思っていたのですけどね。当時はあれで最善を尽くしたつもりだったんです。あれから五年の月日を経て、「撞着する積木」はようやく本当の姿になれたのだと思います。

 これまでお伝えしたとおり、旧来版をプロトタイプ版として5月20日よりサイトで再公開する予定です。
 正直なところ、より完成度の高い電子書籍版がこの世に存在すると思うと、あの旧来版を公開し続けるのが恥ずかしくって堪らないのですが、これまでの「撞着する積木」を好きだと言ってくださる方がいらっしゃる限り公開し続けるつもりですので、どうか生暖かい目で見守ってください……。

 ちなみに、先ほどざっと文字数をカウントしてみたのですが、今回の加筆改稿で、27,000文字削除して、45,000文字新たに書き下ろしました。
 それ以外にも、全編を通じて時系列や視点をきっちり整理、書き直しましたよ。これで、随分読みやすくなったんじゃないかなあ。
 新旧読み比べて間違い探し、というドSな楽しみ方もできるかもしれませんね、はははは!(ヤケクソ


 また、最終話が配信されたら、改稿についての後書きを改めて書くつもりです。ネタバレが多分に含まれると予想されるので、電子書籍版を読んだ人なら解るようなパスをつけることになると思いますが、悪しからずご了承ください。

 それでは、PC配信まで少しお待たせしてしまいますが、どうぞよろしくお願いいたします。
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物書きに捧ぐ質問攻めバトン

「Black Chaos」(旧サイト名:御伽草紙)の吉田さんからバトンをいただきました。ええ、二ヶ月も前に。
 積木改稿ですっかり遅くなってしまい、そろそろほど良く腐ってじゃなくて熟成された頃だと思いますが、回答したいと思います。

 長くなったので、続きは追記へ。
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2021/01/12:へい
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2018/09/07:冬木洋子
2017/11/30:GB
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2010/09/05:はやぶさが来るよ!

書籍

『リケジョの法則』表紙
『リケジョの法則』
¥647+税
発行:マイナビ出版

電子書籍近刊

『工作研究部の推理ノート 七不思議を探せ』表紙
『工作研究部の推理ノート 七不思議を探せ』
¥550
発行:パブリッシングリンク

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