未熟な甲虫の呟き

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ユーザータグ「那辺の夜」の記事
2021/04/26
後書き] 「血濡れた手形」 
2017/10/02
雑記] 【那辺】という言葉について 
2016/08/02
創作話] 創作関係の呟き:残念な探偵役 
2012/04/06
創作話] 物書きに捧ぐ質問攻めバトン 
2011/11/17
創作話] 備忘録 

「血濡れた手形」

 この掌編は、2020年末にツイッタで開催された、うん孔明さんの「主催が全部描く誰デザ企画」参加作です。
 このところ爽やかテイストなものばかり書いていた反動(?)で、ちょっとダークな方向に舵を切ってしまいました。年齢制限つけるほどではないけど殺人シーンがあるので、苦手な方はご注意ください。

 →サイト版
 →なろう版(地の文と台詞の間等に適宜空行有り)

 参加者六名が提出した掌編と設定をもとに、うん孔明さんがキャラクターの外観をデザインの上イラストと1P漫画にして発表、どのキャラが(そしてどの掌編が)誰の提出したものかをフォロワさんがたに当ててもらう、という企画でした。
 小説ページには描いてくださったイラストと漫画も掲載させていただいておりますので、是非ご覧になってください!




 私の作品については、イラストが発表された初日はそこそこ潜伏できていたのですが、掌編が公開されたあとはもうバレバレだったようです……。デスヨネー。フェイクとかほぼほぼ入れてなかったしネー。

 以下は、企画参加の際に私が提出した文庫ページメーカーの画像と、設定スクショです。





 実はコイツ、脳内でこね回している長編ネタの登場人物の一人でして、ここに貼りつけるに際してネタバレにならないよう一部分を伏せておきました。
 まだまだ物語の大ネタしか決まっていなくて、枝葉のストーリーが全然固まっていないので、書き始められるのはいつのことやら、って感じですが、なんとか、なんとかそのうちに……。
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【那辺】という言葉について

 先日、ツイッタにて、”「このことばは、国語辞典に載っているから正しい」といった受け取られ方に同意する辞書編纂者・編集者は、おそらくいないでしょう。” という、国語辞典編纂者である飯間浩明さんのツイートをお見かけしました。

 たまたまその数日前に、【那辺】という言葉について辞典がらみの呟きをしたばかりだったので、一人勝手に共時性を感じていたのですが、せっかくなのでその【那辺】ツイートをまとめておきます。
 その際に話題にお付き合いくださった風羽洸海さんのツイートも、許可を得て一緒にまとめさせていただきました。

以前に「那辺《なへん》」という単語を「人々のざわめきや耳障りな雑音が、ふんわりと那辺へ吸い込まれてゆく。」という文章に使用したら、読んだ方から「辞書で調べたら『不定称の指示代名詞。どのあたり。どのへん。どこ。』とあり、この使い方は不適当では」とのコメントをいただいたことがあって、
posted at 2017/9/9 09:57:27
「『那辺』は遠称の指示代名詞で使われている例もあるので、この使い方で問題ない」とお返事したんだけど、これ、辞書には殆ど載ってないんだよな。新解さんなんて「明らかにされていない事柄について、問題となるのはどのような点かと、疑いをいだくことを表わす」ってすごい限定的だし。
posted at 2017/9/9 09:59:12
(新解さん、手元にあるのは第七版です。「彼の発言(悪意)は――なりや」という例文と、あとは「「奈辺」とも書く。」としか記載されていないという)(まぁ、どマイナーな単語やし)
posted at 2017/9/9 10:05:15

遠称の指示代名詞の例。

太平記 巻第三十二 272 直冬上洛事付鬼丸鬼切事
直冬朝臣此七八箇年、依継母讒那辺這辺漂泊し給つるが、多年の蟄懐一時に開けて今天下の武士に仰れ給へば、只年に再び花さく木の、其根かるゝは未知、春風三月、一城の人皆狂するに不異。

那辺這辺《かなたこなた》
posted at 2017/9/9 10:05:52
例その二。

牧野信一『裸虫抄』
するうちに彼の乗つたブランコは悪魔の風を喰つて吹雪に目くらみ、天の極大から地の極小へと弾道を描いて揺れ動き、あはや腕がもぎれて混沌の奈辺へでも吹き飛んだかとおもふと、虚空に円を劃したのみで、彼の魂はもとの位置にぶらさがつてゐた。

奈辺=那辺
posted at 2017/9/9 10:07:54
goo辞書の使用例にも「那辺箇辺」出てますね。幸徳秋水『文士としての兆民先生』にあるそうです。
ググったら、対馬の村落の紹介をしているサイトに「かつて民家は2ヵ所に分かれ、上里の家を「那辺(あなた)」下里の方を「這辺(こなた)」と呼び、「こなた」は海際にあった。」なんて記述も。
posted at 2017/9/9 10:09:17
こちらです。
対馬全カタログ
http://tsmzen.com/index.html
西津屋
http://tsmzen.com/mura/nisituya.html
posted at 2017/9/9 10:11:15

@typ1 確かに遠称としての使用例はかなり少ない&古い感じですねぇ。「那辺にありや」でセット記憶されてる感じ…。
先日これほしいって私が呟いてた辞典なら「あちら」とか「遠く」の類語として載っていそうですが。
https://twitter.com/sanseido_dict...
posted at 2017/9/9 10:18
@WH_hiromi 現代語古語類語辞典、持ってますよ~(資料を揃えるだけ揃えて充分に活用できていない典型的なアレ)
「どこ」の中世の項目に[奈辺/那辺]って載ってるんですが、「あちら」「あちこち」には無いのですよ。って、「遠く」は見てなかった!と思って今調べましたが、やっぱりありませんでした……。
posted at 2017/9/9 10:30:26
@WH_hiromi あっ、でも、三省堂の「漢字海」には「(1)どこ。(2)あそこ。」って記載されています!(フォロー 
ググったら、中国語では遠称として使われている、の、かな? 私の持っている他の辞書では、遠称では全然載ってないんですよね。広ま…らなくてもいいから、クレームつける人いなくなれー!
posted at 2017/9/9 11:10:23
@typ1 あー、そういう類の不思議スタンス語、心当たりが。以前調べた「旅塵」がそれでしたわ…辞書に載ってない・中国語でなら使う、っていう(こちらは何故か使用例が多くて特にツッコまれない。字面で意味がわかって且つそれで正解だからかな)
posted at 2017/9/9 11:19
@WH_hiromi えー、旅塵って辞書に載っていないんですか!
(とりあえず手元に出してた新明解と漢字海を見る)本当だ、無い! 広辞苑にも無い、ってヤフー知恵袋の質問にありますね。へー、面白い。外来語の、というか、日本語の定義を考えてしまいますね。奥が深い……。
posted at 2017/9/9 11:29:09

私の持ってる辞書で一つだけ、遠称代名詞としての意味が記載されているのがあるので、せっかくだから追加しときます。

三省堂「漢字海」「那」の項
【那辺】=【那裏】{近}(1)どこ。(2)あそこ。

posted at 2017/9/9 17:17:47

なんで「那辺」というどマイナーな単語について、朝から暑苦しく語ってるのかというと、今プロット組み立ててる話のタイトルの、現時点での最有力候補が「那辺の夜」っていうんですわ。はっはっは。
posted at 2017/9/9 17:22:17


(2023/9/19追記)
 コトバンクで調べると『精選版 日本国語大辞典』には以下のように記されていました。
な‐へん【那辺・奈辺】
〘代名〙 (「那」は中国語の疑問詞、また、遠称代名詞。「奈」は音が通じて「那」と同意に用いられるもの)
① 遠称。あのあたり。あそこ。
※正法眼蔵(1231‐53)心不可得「這辺にあるか、那辺にあるか、無上菩提にあるか、般若波羅蜜にあるか」
② 不定称。不定の場所を示す語。どのあたり。どこ。日本では、明治期などに多用され、主として抽象的な場所や位置をいうのに使う。
※当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一一「此原因は那辺(ナヘン)にあるか」 〔李白‐相逢行〕
「不定の場所を示す語」の例で「どのあたり」「どこ」が挙げられていますが、これらの単語は疑問文で使用される印象が強く、この記事の最初のツイートで取り上げた「この使い方は不適当では」というコメントも、それゆえのものだと思います。それこそ機械的に「那辺」を「どこ」に置き換えたら、「ふんわりと どこ へ吸い込まれてゆく。」なんて崩壊した日本語が出来上がってしまうわけですし。

 しかし。
 続けて「日本では、明治期などに多用され、主として抽象的な場所や位置をいうのに使う。」とあるのを見れば、「那辺」に置き換えるべきなのは「どこ」ではなく「どこか」なのではないでしょうか。
 上述の『裸虫抄』における「混沌の奈辺へでも吹き飛んだか」など、まさにこの「抽象的な場所や位置」を指し示していると思います。前述の拙文も「ふんわりと どこか へ吸い込まれてゆく。」で、きちんと意味が通りますし。

 遠称――つまり、ここではない。
 不定称――つまり、どこでもない。

 不定称でもありながら遠称でもある指示代名詞【那辺】、私はこの単語に、「ここではない、どこか遠く」というフレーバーを感じてやまないのです。
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創作関係の呟き:残念な探偵役

 一カ月の広告表示にはまだ間があるけど、月が変わったことだし、先月分のツイッタまとめ参ります!

「RはリドルのR」の探偵役は、しょっちゅうハリセンで後頭部どつかれるような(一応、比喩。一応)残念なお調子者だが、他の小説でも、同様のポジションにいる奴は大抵なにかしら残念ポインツかかえているので、これはきっと作者のせいなのだろう……すまんな……。
posted at 2016/7/2 23:09:04
「夜風は囁く」のアニキはシリアスリーな崖っぷち人間相手にモノマネ披露しやがるし、「うつしゆめ」の優等生クンは謎解きに至るまでがボロボロだったし、「アルノルド(以下略」のアルノルドは石頭だし。うん? そう考えると、「九十九~」のモウルは比較的マシなほうなのか、な……?
posted at 2016/7/2 23:15:30
(たぶん、その物語の主人公か否か、というところがキーな気がする……)
posted at 2016/8/2 23:19:00
(待って、原田は主人公じゃない……)
posted at 2016/7/2 23:21:58

最初期のプロットには「主人公がほにゃららについての情報をゲットする」とか「ここでほにゃららの正体を仄めかす台詞」とか「ほにゃららを思い出してるところ」とか書いてあるからなあ。シナリオ段階でそれらの目的に合致するエピソードを考えて、並べて、入れ換えて、って、気分は嵌め絵パズルです。
posted at 2016/7/16 09:38:50

>RT (クローン羊ドリーのクローン姉妹たちは寿命が短くなっていないことが判明 - GIGAZINE gigazine.net/news/20160727-…
クローンが元の個体のテロメアの長さを引き継がないとなると、今寝かせてるプロット一つ再考せにゃならんな……orz
posted at 2016/7/28 17:15:45

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物書きに捧ぐ質問攻めバトン

「Black Chaos」(旧サイト名:御伽草紙)の吉田さんからバトンをいただきました。ええ、二ヶ月も前に。
 積木改稿ですっかり遅くなってしまい、そろそろほど良く腐ってじゃなくて熟成された頃だと思いますが、回答したいと思います。

 長くなったので、続きは追記へ。
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備忘録

 書きたいもの、書いているものリスト。

積木シリーズ 色々頑張ってるところ。→加筆修正版が電子書籍化されました。(2012.2)

RはリドルのRシリーズ タイトル未定 自転車のサドル泥棒の話。現在プロット五割。→「消えたサドル」(2012.6)

緋色の月(仮題) 前にちょろっと予告書いたやつ。プロット五割、シナリオ一割。→「アルノルド・サガフィの帰郷」(2013.11)

那辺の海 近未来サイエンスファンタジー 設定八割、プロット三割。→近代風ファンタジーに変更して「那辺の夜」と改題。設定九割、本格的にプロット構築開始(2017.8)


・黄昏番外編 本編完結時にリクいただいたやつ。一体何年引っ張るつもりやねん。なかなか書けずにすみません。
 ・ロイ先生の敗戦処理 ぼんやりネタは浮かんでるのですが。
 ・エセル×インシャ→DIG版改稿で「錯綜」にエピソード一つ追加(2013.1)
 ・シキの両親の馴れ初め話→「天穹に詩う」(2012.6)
 ・ザラシュとロイの昔話 物語の神様待ち。「黒の黄昏」SS「合鍵」(2015.4)
 ・ウルスの恋バナ 悲恋のネタはあるのだけど、どうするべか。→「紅玉摧かれ砂と為る」(2015.4)
 ・ユエトの恋バナ 新シリーズとリンクさせる予定。
 ・ガーランの恋バナ→一応「夜風」でクリアしたかな?
 ・誰が一番→「比較R」でクリア済み。と信じてる。
 ・サン×リーナ→「炒り豆」でクリア済み。
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2021/01/14:GB(那識あきら)
2021/01/12:へい
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2017/11/30:GB
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書籍

『リケジョの法則』表紙
『リケジョの法則』
¥647+税
発行:マイナビ出版

電子書籍近刊

『工作研究部の推理ノート 七不思議を探せ』表紙
『工作研究部の推理ノート 七不思議を探せ』
¥550
発行:パブリッシングリンク

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