未熟な甲虫の呟き

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ユーザータグ「渡座の祈り」の記事
2023/11/19
掌編] 秋深し 
2023/11/13
創作話] 大切な人が眠り続ける呪いにかかったら 
2023/01/09
創作話] 「切々と望む」こぼれ話ツイートまとめ 
2022/06/13
創作話] 創作関係の呟き:異世界サツマイモ問題 
2022/01/08
創作話] 創作関係の呟き:人見知りチャートとチョロさチャート 
2021/10/17
いただきもの] イラストをいただきました 
2021/08/01
創作話] 創作関係の呟き:あの頃の自分へ、みたいな 
2020/12/26
企画] ご感想記事のご紹介:渡座の祈り 
2020/12/26
創作話] 「渡座の祈り」こぼれ話ツイートまとめ 
2020/12/06
いただきもの] イラストをいただきました 

秋深し

 11/18に行われたイセカイフドキさんの創作小説ワンライ企画「風土記系ワンライ」2日目に参加……しようと思ってネタをふんわり考えていたけどうっかり参加し損ねたから、一夜明けて独りでワッショイした掌編です。
 ※ワンライとは、制限時間一時間でお題に沿った作品を書き、決められたタグで投稿するX《ついったー》上でのイベントです。



 
「寒くないのか」
 早朝、いつもの服装で現れた鬼術……魔術師達四名の姿を見て、少女は目を丸くした。
 ここは〈水の掌〉。「掌」という言葉は、神へ祈りを捧げる人々の集団そのものを指すこともあるが、この場所は会所、いわゆる礼拝堂である。北の帝国からわざわざ祈術を学びにやってきた四人の留学生達は、寝泊りしている町長の別宅から、こうやってこれから毎日、〈水の掌〉を始めとする各掌をまわって祈り手の話を聞いたり手伝いをしたりするということだった。少女――サヴァはまだ十三歳だが、帝国出身の父を持ち彼らの言葉がわかることから、その指導役に任命されたというわけだ。
 今朝はこの秋一番の冷え込みで、サヴァは寝床を出るのに、椰子の実を叩き割るほどの勢いを必要とした。夏場は日よけに使った方布を首に巻き、上着の下に胴衣も着込んできたというのに、色白でひょろりとした日陰の豆の芽のようなこの連中は、上着も無しで平然とした顔で立っている。
「大丈夫!」と一番体格のましな茶髪緑眼が胸を張った。続けて帝国語で『ちょっと寒いかなーとは思うけど、十一月でこれぐらいだったら、冬も楽勝っすよ、ねえ、サヴァちゃん』と笑う。
「サヴァ『さん』」
 その横から砂色の髪の青年が、やや低い声で訂正を入れる。彼――ラーノは先遣隊として以前一箇月ほどこの町に滞在していたため、サヴァは彼のことを比較的よく知っているが、こんな声を聞いたのは初めてで少し驚いた。
「言葉遣いに気をつけるよう、言ったでしょう」
 ラーノは同じ言葉を帝国語でも繰り返す。クナーン語の時よりも丁寧さが心持ちそぎ落とされた言い回しを聞き、サヴァはもう一度目をしばたたかせた。
『そう言うけど、こんな可愛らしい子相手に、そんな堅苦しいのってさぁ』
『君は、教授相手にもそういう話し方をするのかい?』
『や、まさか』
『教えを乞う相手、というのは同じだよ』
『……わかったよ、団長殿』
『あと、できる範囲でいいから、クナーン語を使うよう心がけよう』
 はーい、とぞんざいな*返事をした茶髪が、ラーノが背を向けた途端にこれ見よがしに肩をすくめている。なんだあいつは、とサヴァは思わず眉間に皺を寄せた。
「今朝は急に冷え込んだな、とは思いますが、気温に対して風がぬるいですから、ごれぐらいなら大丈夫ですね。日が高くなれば、温かくなるでしょうし」
 ラーノが律儀にも先ほどの気候の話題を引き取った。
「暑くなったら、脱げばいいんだ」
「それはそうですね」
 再会して四日、ようやく見られたラーノの笑顔に、サヴァもつられて口角を上げる。
「夏と違って雲が出ることも多いから、そういう日は昼間になってもあまり温かくはならないぞ」
「冬場に雨が降るんですよね」
「ラーノが来る前の日もちょっと降ったぞ」
 彼は、祈術のこと以外に、こういう日常的で些細な話を聞くのも好きなのだ。サヴァはすこし得意な気分で、右手を空に差し伸べると、意識を指の先から空へと広げた。大いなる恵みへの感謝と、大地に満ちる命への思いとを、いにしえのことばで縒り合わせて風に放つ。
 サヴァが目をあけると、ラーノが眩しいものでも見たかのように目を細めていた。他の三人の魔術師も、不思議そうな表情で辺りをきょろきょろと見まわしている。
「午後にでもまた雨が通りそうだ」
 そうサヴァが言った途端、ラーノが目の色を変えて身を乗り出してきた。三箇月も経ったのに、こういうところは全然変わらない。
「ちょっと待ってください! 今の祝詞はどういうものですか? 記録していいですか?」
「帳面をつけるなら、祈りの部屋の机を使ったらいい。でも、そんな大層なものじゃないぞ。雲がどこかにいるかな、と探っただけだ」
「雲……つまり、水の気配ですか」
「うん。それで、海のほう、そう遠くないところに気配がしたから」
「なるほど」
 サヴァの言葉を受けて、ラーノが背後を見やった。掌の前に開けた水の広場を、坂を下った先、紺碧の海を。
「そうか。だから風がぬるいんですね……」
 と、そこでさっきの茶髪が、得意げな顔でラーノのあとを受けて口を開いた。
「帝都なら、風、木が枯れるます」
「風で木が!?」
 サヴァは思わず右方を振り向いた。入り組んだ小路の遠く、家々の屋根の向こうにあるナツメヤシの並木に目をやる。
 帝国は森と鉄の国と聞いているが、風で枯れてしまうほどその木々は弱いのか。ああ、でも雨がよく降るというから、胡瓜のように一年で伸びて茂るのだろうか。いやそれとも、そもそもあまり風が吹かないとか……。
「木は枯れません」
「え?」
 目を戻せば、ラーノがなにやら口元に力が入った顔をしていた。
「帝国には冬に葉が落ちる木があるんです。春にまた葉の芽が出るまでは、そういった木々は枝だけとなって枯れ木のように見えるため、秋が深まって吹く冷たい風を『木枯らし』と呼ぶんです」
『ほら、やっぱりサヴァちゃん可愛いって! な! って、いたいたいたいたい』
 なれなれしくラーノの脇腹を肘で突っついた茶髪が、そのまま腕をねじり上げられて悲鳴を上げる。
「サヴァ『さん』だ!」
『すまんて、ラーノ、冗談だって!』
 やはりこれは面倒な仕事になりそうだ、とサヴァはそっと溜め息を吐き出した。
 
 



 途中に入り込む「*」マークまでが一時間で書けたところです。続きを書く際も、その部分には一切手を加えていません。
 使用したお題は「木枯らし」。

ゲゲゲの謎すっっごく面白かった。面白くて、一緒に観に行った家族と帰宅してからも感想語りまくってた。感想戦に夢中になりすぎて、ふどらいのことすっかり頭から抜けてしまってたんだけど、お題は既に決めててネタもふんわり考えてたから、今から一時間頑張ってみようと思う。なおオチは未定。
posted at 2023/11/19 10:53:38
あ、この書き方だと無理だ。全消しして台詞中心の寸劇に変える。あと21分。
posted at 2023/11/19 11:35:15
865文字……。とりあえずここに印つけといて、ネタを始末するところまで書いてからブログにアップしますわ……。
posted at 2023/11/19 11:59:34

 映画に出かけて以降、X《ついったー》を全然開いてなかったのが悪かったんですよね。気がついた時には開催時間を過ぎてしまっていたので、もうこのままタイムラインを見ずに寝て、朝に一人後夜祭決め込もう、と相成りました。ていうか、朝でも後夜祭って言っていいのだろうか。


 そんなわけで、全三回の #ふどらい 、11/26の次回がラストです。
 次こそは、きちんと参加したいと思います……。



【関連記事一覧】
創作小説ワンライ企画「風土記系ワンライ」1日目参加作◆ネズミ退治
創作小説ワンライ企画「風土記系ワンライ」2日目遅刻作◆秋深し
創作小説ワンライ企画「風土記系ワンライ」3日目参加作◆正鵠
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大切な人が眠り続ける呪いにかかったら

 夏にX《ついったー》で#大切な人が眠り続ける呪いにかかりそれを解く条件が人を100人ころすことだとしたらうちの子はどうするというタグで遊んだ時の記録をまとめておきます。

#大切な人が眠り続ける呪いにかかりそれを解く条件が人を100人ころすことだとしたらうちの子はどうする
ファンタジー組のメインキャラで考えると。

条件を粛々と実行する
ユエト(切々)、ウルス(紅玉)、ロイ、エセル(黄昏)

彼ら以外は他の解除方法を探すだろうけど、その理由には色々あって、→
posted at 2023/8/21 17:29:54
良心が許さないから
ウネン、テオ(黎明)、サヴァ、ラーノ(渡座)、アルノルド、ロニー(帰郷)、マニ、ヒュー(天穹)、ガーラン(夜風)、リーナ(炒り豆)、シキ、レイ、インシャ(黄昏)

立場が許さないから
ラグナ(紅玉)
(つまり、戦争だのなんだの許される状況があれば躊躇わず実行する)
posted at 2023/8/21 17:33:10
犯罪者になりたくないから
ボネ(切々)、モウル、マルセル(黎明)、ヴェー(帰郷)

呪われた当事者が喜ばないだろうから
オーリ(黎明)、サン(炒り豆)
(オーリの場合、呪われたのがモウルならたぶん実行する)

探求心
ユール(切々)
(そもそも彼がそこまで他人に心を寄せるかどうか……)
posted at 2023/8/21 17:35:17

そして、全てのキャラクターに多かれ少なかれ含まれている、作者譲りな脳筋要素が、
「呪いをかけた奴をこの世から消してしまえば、呪いは解けるのでは????」
とザワザワしてるんですが、どうしようかね……( ˘ω˘ )
posted at 2023/8/21 17:40:48


 オーリの例外事項について、「モウルのことを特別大切に思っているからではなく、モウルなら気にしないだろうと思っているからですね(要約)」とのリプライを受けて。
@fuyukiyoko そのとおりです~。さすがに、モウルが全然気にしないとまでは思ってないでしょうが、彼ならなんとしても目を覚ましたいだろう、と確信して実行するかなあ、と。100人分の命の重さや業は、モウルと半分こするつもりですね。
posted at 2023/8/21 18:07:39
 更に、「ウネン相手にどうしても実行しなければならない事態に陥ったら、業は全部自分で背負う覚悟ですね(要約)」とオーリへの信頼を寄せてくださいました。
@fuyukiyoko そうですね。もしどうしてもやるはめになったら、全部自分が背負うつもりでしょうね。
でも、実は当初から相手にウネンを想定してて、「俺が全部背負おうとしても、あいつは自分を責め続けるだろうし、かといって全てを隠し通すなんてことは俺にはできそうにないし」ってなったんですよね……
posted at 2023/8/21 19:22:49


 別の方からはウルスとラグナに「そういうとこだぞ」的なコメントをいただきました。あと、オーリの重さwにも。
@WH_hiromi ウルスもラグナもね……ほんとうにね……。
オーリは恩や情を抱く人間を前にすると自分の優先順位がガッと低くなるので、出力が極端になりがちなんですよねー。
良心組もその他の動機が無いわけではないでしょうが、ほかと比べると随分健康的でホッとします~w
posted at 2023/8/22 05:41:46


 ちなみに、「呪われた当事者が喜ばないだろうから」枠のもう一人であるサンについては、相手をリーナに想定しての反応となっています。彼女の善なる部分に対する、圧倒的信頼感……。
 他の人間がこの呪いにかかった場合、それが主君だったら「条件を粛々と実行する」、それ以外なら「良心が許さないから」かなあ。あ、でも、レイが相手だったら、「呪われた当事者にぶん殴られたくないから」という新項目が爆誕しそうな気がしますw
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「切々と望む」こぼれ話ツイートまとめ

 風土記系競作企画「調」 参加作「切々と望む」についてのこぼれ話をまとめました。

いつもの癖で規定文字数に収まりきらないボリュームのネタを選んでしまったため、割愛した情報について。これは後半(2ページ目)最初のシーンでユールが「素晴らしい学問」ってエエカッコするシーンの前フリで入れるつもりでした。教室の位置から色々察して、ってアレ。
@sousakuTL ルドス大学校(旧ルドス城)の大雑把な構成。第二城門内右手の旧魔術院(四代前の領主が魔術師養成のために建築)が「玄秘学」の校舎。正面、主館(二代前の領主が増築)に「法学」「医学」「哲学」、領主と家族が住んでいた居館に「数学」「経済学」「政治学」、使用人棟に「歴史学」。
posted at 2022/11/26 9:57
posted at 2023/1/7 21:07:22
ルドスがまだ帝国領ではなかった頃のルドス城については、「天穹に詩う」にちょろっとあります。
この話に登場する領主が「すげ替えられ」てしまった領主で、ユールの姉が嫁いだ相手です。が、これは単に世界が繋がっているというだけの話で、今回の話とは全然関係ないです。風景の一部みたいなもの。

posted at 2023/1/7 21:40:42
ユールの「エエカッコ」ですが、そのためにわざわざ選んだ建前がクライマックス近くになって裏目に出てしまい、ムカついた彼は舌打ちするに至ったというわけです。ボネはこの舌打ちを聞いて、「あれは建前=綺麗事で、こいつが歴史を学ぶ動機は他にあるのか」と気がついたのでした。(野暮すぎる解説)
posted at 2023/1/7 21:50:07

これは報告書と実際の出来事とを織り交ぜて書こうと思ってた時に使うつもりだったやつです。ボネの記録は帝国式で、味気のない「一月」「二月」。ユエトの故郷では別の呼び名があります。
ちなみにこの世界では一箇月30日、一年は360日。閏年も在るけど基本わかりやすいです。
あとこれも供養。山脈の東、橡平野で使われる月の名。調査地とは関係ないのでこのへんの演出も思いきって割愛。 #異風調
1月 明けの月
2月 灰の月
3月 水の月
4月 花の月
5月 緑の月
6月 穂の月
7月 日の月
8月 雲の月
9月 実りの月
10月 火の月
11月 魚の月
12月 白の月
posted at 2022/11/26 10:30
posted at 2023/1/7 22:08:08
 同一世界を舞台としている「九十九の黎明」本編を読了した方は、なぜ暦が「わかりやすい」のか察してくださるのではないでしょうか……。

初日のキャンプ地でのユールの語りも、脇道にそれた蘊蓄部分を全部割愛しました。「何故この沙漠に興味があるのか」と問われたのに、話が余所の土地にまでどんどん拡散していったので。これら余計な枝を払った結果の「簡潔にいきましょう」でした。本当に簡潔にいきました。
@sousakuTL というわけで、 #異風調 ボツデータ供養その3。
南大陸のカフタスやボルデの沙漠に生息するツノネズミは、額に並ぶ三つの角で結露を集めて水を得る。スナウサギは、目の周囲を覆う黒い毛で太陽の反射光を防ぐ。
橡川沿いの城跡には、瓦礫を割って立つ樹齢二千五百年の木が確認されている。
posted at 2022/12/12 22:05
posted at 2023/1/7 22:12:46
ツノネズミは異風祝参加作「渡座の祈り」の冒頭に出てきたやつです。手足・尻尾・耳から額の辺りといった末端の毛が薄くて、体は普通にネズミな感じに毛が生えている哺乳類です。薄明薄暮性で、昼間は毛の薄い箇所で発汗して体温の上昇を防ぎ、夜中は手足尻尾をお腹の下に収納して体温を保つのでした。
posted at 2023/1/7 22:16:03

「沙漠」は水の少ない土地のことで、砂だったり土だったり岩だったり塩だったり、そういう地形をまるっとまとめて「沙漠」と言うそうです。(今回の執筆時に明確な定義を知ったので、異風祝の時は「砂漠」って書いてましたわ……ははは) #異風調 #調014
引用ツイ>twitter.com/fudokift/statu…
posted at 2022/12/22 22:03:37

セメント:膠灰
モルタル:膠泥
とかも使いたかったんですが、文字数が足らなくなったため、ユールの蘊蓄が減りました ( ˘ω˘ ) #異風調 #調014
引用ツイ>twitter.com/fudokift/statu…
posted at 2022/12/22 22:12:05

この量程車は、伊能忠敬のものを参考にしました。正確性に疑問がありパフォーマンス用ではないかと言われていることから、動輪をもっと大きく(描写を削ったけど樹脂のタイヤもつけたいところ)、前後の傾きと方位も測定可能にした、"わたしのかんがえたさいきょうの"量程車です。 #異風調 #調014
引用ツイ>twitter.com/fudokift/statu…
posted at 2022/12/22 22:22:36

「鍋を使って生地から焼き上げたパン」は、現地で小麦粉と水と酵母を混ぜて鍋に入れ、焚火で焼いたやつです。鍋にパンがこびりつきまくるけれど細かいことは気にしない。大学生の時に豪州の農場に滞在した際にキャンプで御馳走になりました。辺りを飛び交う羽虫が生地に混入しそうで心配したものです。
posted at 2023/1/8 12:09:19

読んでいるうちにわかってくるだろうと思って明記しませんでしたが、亡国騎士の嫡男がユエトで前領主夫人の弟がユールです。二人とも一般庶民より裕福な、人を使う側の人間なため、「旦那様がた」と呼ばれることに慣れっこなのでした。ユエトは国が滅んで兄弟で落ちのびてきた行程でそれなりに生活力→
posted at 2023/1/8 12:02:32
を身に着けましたが、ユールは家事の類はまったくできません。タナやリュが食事の用意をするのを、まさに〈見学するだけ〉いや〈見学しながら質問攻めにするだけ〉です。「今入れたのは何です?どういう効能?(メモメモ」ユールは監視していたつもりはなかったけれど、彼らは鬱陶しかったでしょうな。
posted at 2023/1/8 12:03:22

既存キャラうんぬんについて。ユールとユエトだけフルネームが出てくるのは、二人を審問にかける旨の書類にフルで記載されていたせい&ボネが彼らを威嚇するためにわざわざフルで呼んだせい、なんですが、ついでに既存作を読んだ方に「お?」ってなってもらえるかなーと調子のいいことも考えてました。

posted at 2023/1/8 12:14:26
 明記していませんでしたが、「切々と望む」の時は、ユールもユエトも23歳です。
二人の頭文字がお揃いなのは世界の有様としては単なる偶然ですが、物語を作る上で「頭文字が同じという理由で、言葉の違うユエトの世話をユールが先輩から押し付けられた」設定(小説には未登場)にしたからです。うっかり文字数までお揃いにしてしまって、思った以上にややこしくて後悔しています……
posted at 2023/1/8 12:16:21

ユエトの出身地は北方にあったカラント王国です。彼には弟が一人いて、なんやかんやあって故郷に戻った弟が家を継ぐ一方で、ユエトはルドスにとどまり生涯旅を続けます。アルノルド・サガフィは弟の子孫です。
これらもやはり"世界は繋がっている"というだけのことで、今回の物語には関係ありません。

posted at 2023/1/8 12:20:14

絶対主義的な帝国とは違い、橡平野一帯は前時代的な統治形態で、多様な規模の領主があちこちわちゃわちゃしてまして、ユールに関してはあまり「高貴」って雰囲気ではないのでした。ルドスの北にある森林を所有していた父親が早くに亡くなって叔父が跡を継ぎ、経済的にその世話になっている状態です。→
引用ツイ>twitter.com/fudokift/statu…
posted at 2023/1/8 11:50:00
たぶん叔父はユールに法律学あたりを学んでほしかったと思うんですが、子供の頃から歴史大好きなユールは聞く耳を持たず……。ユールの母親がかつての憧れの人ということもあって強く出られず……。ユールも単なる穀潰しでいるのはさすがに心苦しいのか、叔父の子供達に勉強を教えるなどしてます。
posted at 2023/1/8 11:53:16

 帝国がルドスに大学校を設置したのかというと……
@fudokift 帝国以前に自然発生的に私塾が幾つもできていて、生徒や教師各々の権利を守るために私塾間で横の繋がりが作られ始めていました(このあたり中世欧州における大学創設を参考にしてます)。帝国に併合されて城が空いて、私塾がまとまるのにいい場所が手に入った、という地元民からのムーヴの結果でした→
posted at 2023/1/8 12:46:53
@fudokift 帝国は、自分達から征服地に高等教育機関を設置することはしませんでしたが、新たに支配下に置いたすべての土地のすべての民に、帝国本土と同様に五年間の初等学校を修了することは義務づけました。帝国は北征や東征をおこなえるだけの国力をこれまでにそうやって得てきていたのです。
posted at 2023/1/8 12:57:13


 上で何度かでてきた「世界が繋がっている」という話ですが、これについてはカクヨムのコレクション機能を使って一部の物語をまとめています。
遥けき大地の物語
同一世界を舞台とする物語です。
それぞれ独立した話となっていますので、好きなものから好きなだけお読みください。
(小説の並びは時系列順になっています)

 今回の「切々と望む」も異風祝参加作「渡座の祈り」も、この世界を時間軸で切り分けただけで、他の話の番外編やスピンオフにならないように書いたつもりです。このリストにある物語を全部読まなくても問題ありませんのでご安心ください。
 特に「九十九の黎明」はかなり時期が離れているので、読まなくても大丈夫な話の筆頭です。"始まりの物語"ではあるのでちょっと視界は広がるかもしれませんが。あと、ルドスという名の由来もサラッと出てきます。気がついた人いるかな……?

 以上、こぼれ話にお付き合いくださりありがとうございました!


【関連記事一覧】
「切々と望む」
「切々と望む」こぼれ話ツイートまとめ
風土記系競作「調」 参加作品の感想
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創作関係の呟き:異世界サツマイモ問題

 今年に入ってからの分です。二月にほぼほぼ活動停止してたのもあって、あまり量は多くないです。
 
異世界サツマイモ問題を見て、「渡座の祈り」の時に「胡椒」で悩んだことを思い出した。あの世界に「胡」の国なんて無いわけだけど、胡椒のイメージを他の単語では表せなかったからそのまま使ったよ。私はあの世界の物語を日本語に訳して書いているんだ。
posted at 2022/4/12 18:10:49
まあでも、サツマって字面は強いもんね。チェストォオオ!(ツッコミ待ち
私だったら「甘芋」ってするかな。甘藷でもいいけど、イモのイメージが少々弱いような気がして。英語だとsweet potatoだし。
posted at 2022/4/12 18:14:09
 これについては、

「渡座の祈り」こぼれ話ツイートまとめ

でも少し語っておりました。
 あと、二年ほど前にもサンドイッチやガッツポーズで創作界隈が燃えたことがあって、その時の呟きは

大切なのは字面と雰囲気

にまとめてあります~。

積木の朗先生にくださった方、ありがとうございます。ずいぶん前の物語にもかかわらず、気にかけてくださって嬉しいです!


posted at 2022/1/30 16:27:32
前回も朗先生に熱いメッセージ付きでいただいたんだけど、同じ方かなあ。それとも別の方かなあ。どちらにせよ、長らくのお付き合いありがとうございます!
引用ツイ>twitter.com/typ1/status/10…
posted at 2022/1/30 16:39:13

以前「(私の小説に出てくる)男コンビからBLの気配がしないから安心して読める(意訳)」という感想をいただいたことがあるけれど、別の方から「BL妄想しました」って二次小説いただいたこともあるし、最近「ブロマンスいけそう(意訳)」と言われたこともあるから、ほんとよくわからぬ……。
posted at 2022/3/17 08:43:23

(たぶん私は、文字数が増えたら増えた分だけ物語を膨らませてしまって、結局詰め詰めになるんじゃないだろうか……とも思う……この欲張りマンめ……)
posted at 2022/3/27 09:58:00

「これはイマイチだと思う」というからには「あれはサイコーだと思う」というのが存在するわけで、ならばイマイチだと思うものをくさす時間と労力を、サイコーだと思うものを誉めることに使えばいい。
「あれもこれもイマイチでサイコーなものなんか無い」? ならば自分で創り出すしかあるまいて。
posted at 2022/4/12 18:50:26

本田35式認知テスト
overpass.dokkoisho.com/cognitive/
私もやってみた。

写真(カメラアイ)タイプ: 19
三次元映像タイプ: 31
言語映像タイプ: 20
言語抽象タイプ: 33
聴覚言語タイプ: 24
聴覚&音タイプ: 3

耳からの情報入力が弱い自覚はあったけど、ちょっと偏りすぎではなかろうか……。


posted at 2022/4/24 19:57:34

(ツイログで「オチ要員」を検索したら全部モウルに関する呟きだった)(「オチ」で検索しても、自作に関するもののうち半数以上がモウルネタというw)(そしてコレ
オチがモウル、に関連して、今ツイログで「日頃の行い」を検索してみたら、14あったツイートのうち12のツイートがモウルについてのものでした(報告)
posted at 2020/7/17 21:16
ですよww)
posted at 2022/5/9 20:36:37
拍手
 

創作関係の呟き:人見知りチャートとチョロさチャート

 まとめておきます~。

やってみました! 仕事や立場のアレコレをひっぺがしたらこんな感じかなぁ、と。(ラグナは剥がすの不可能だけど) いつものメインキャラに、面白そうなのでマルセルとテオの凸凹コンビも入れときました。

テンプレートお借りしました→ twitter.com/akiwatawata/st… 楽しかったです~!

posted at 2021/10/4 09:25:01
枠外に行きがちなのは、「ここにいたくない、一人になりたい」人(下)と、「暇なら皆で遊びに行こうぜ」な人(上)と、必要とされる限り我が身を顧みない人(右)て感じです。
隊長はあれでも人見知りなんですよ。だからガーランぐらいしか友達いないし。その癖に女性は口説くという……闇が深い……
posted at 2021/10/4 20:14:10

 パッと見、モウルとオーリのポジションを意外に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、モウルは人当たりはいいですが、一皮むけば、人の懐に入るのも人を懐に入れるのもかなり慎重な性格だと思います。対してオーリは無口だけど構い方が分からないだけで、相手から構ってもらうこと自体にはあまり抵抗がないのでした。



相互さんの回答がすごく楽しかったので、私もやってみました!「創作キャラ チョロさテンプレ」です。
「騙される」というとチョット言葉が強いけど、「言いくるめられる」だったらこんなもんかなー、と。


posted at 2021/11/10 20:55:59
サヴァはねー、しっかりしてるけどまだ13歳だからねー。ラーノは、あいつ弱そう言われてるけど、こういうのかなり強いと思っています。
posted at 2021/11/10 21:10:14
 テオがほぼど真ん中の常識人だ、というリプに対して↓
@minila00 ボケツッコミ固定のコンビですからね……( ˘ω˘ )
マルセルがいなかったら、もうちょっと油断しそうな気もしますw
posted at 2021/11/10 21:12:59


 このほかのマトリックスチャートは、以下にあります。
創作関係の呟き:酒癖と流し素麺
創作関係の呟き:他人のために死ねるor殺せる
 酒癖のやつはテンプレートを自作したので、よかったら使ってみてください!
拍手
 

イラストをいただきました

 八月に有紀さんからいただいた「渡座の祈り」のイラストを、サイトに掲載いたしました!

 主人公の一人であるラーノを、すごく素敵に描いてくださいました!! ほわほわワンコ系でイケメンという、見ているだけで気持ちが癒されるイラストです。この人の好さそうな兄さん(24)が、ツンツン女子(13)に対して敬語で教えを乞うんですよ! 「弱そう」だけどここぞという時には頼りになるんですよ! 最高。
 是非ともサイトの頂き物ページへ見にきてください。

 →頂き物 「渡座の祈り」ラーノ

 有紀さん、ありがとうございました!
拍手
 

創作関係の呟き:あの頃の自分へ、みたいな

 毎度のツイッタまとめです。

#自作のタイトルについて語ってみる
「九十九の黎明」
数多の/多くの人々にとっての/幾度となく繰り返される/白/空白の歴史/まだ何も書き込まれていない/ここから始まる

地図描く少女と、少女の師匠を追う剣士と魔術師との、世界の秘密と人知の在りようを巡る冒険譚。 ncode.syosetu.com/n2761cz/
posted at 2021/4/29 21:12:31
タイムラインに流れてきたタグを見てまわってたら、なんか私一人が現在進行形で中二病炸裂させてるようなツイートしてて笑うしかないwポエムかよww

ええ、好きなんですよ中二ぽえむ。
posted at 2021/4/30 08:36:42

@sousakuTL フセルガリグ、希望した惑星、というのが直訳のはず(頼むよグーグル翻訳さん)。作中に出した訳文では意味合いにちょっとズレが発生しそうなんだけど、そこはそれ、より幅広くイメージしてもらいたかったから。
――って、メモっとかんと詳細を忘れそうになるわ……。
posted at 2021/5/27 19:11:18

@sousakuTL 薄々気づいてた人がいらっしゃるかもですが、明言してみました。
遥けき大地の物語 - カクヨム kakuyomu.jp/users/typ1/col…
まァでも、気づく人だけ気づいたらいいや、って思っているのは以前と変わらずなので、壁打ちでコソッと呟くだけにしておきます。
posted at 2021/5/27 19:13:45
@sousakuTL 言うて、このツイートもこれまでどおり後日ブログにまとめるわけですけど。
posted at 2021/5/27 19:22:55

「九十九の黎明」のレビューをありがとうございます! この物語をこんなに大切に思ってくださる人がいる、ということが本当に嬉しいです、光栄です。 書いてよかった。 心からそう思います。
引用ツイ>twitter.com/sarah0731rose/…
posted at 2021/6/1 22:21:11
基本的に私は「こういう物語が読みたい」「頭の中に置いておいたままだとすぐに忘れるからアウトプットしよう」「他にもこれを面白いって思ってくれる同士がいるかもしれない」「同士がいるなら是非この思いを共有したい」という動機で小説を書いているのですが、九十九はそれに加えて、たぶん初めて
posted at 2021/6/2 08:33:26
十代の読者を意識して書いた物語でした。現在の自分だけではなく、かつての自分が読んでいた、読みたかったものを思い返して。言うて、普段どおりの文体や語彙で書いたから子供向けというにはちょっとムズカシイとこもあるので、小説投稿サイトのタグにも「児童文学〈風〉」って逃げを打ってますけど。
posted at 2021/6/2 08:40:25
(子供の頃にマイナーな語彙を読書で仕入れまくってた自分としては、知らない言い回しがちょろちょろっと出てくるぐらいどうってことないかな、とも思った)(背伸びしたいお年頃、ちょっとムズカシイ単語を脳内の辞書に追加するの、「私、こんな単語知ってるもんね」てな感じでとても楽しかったし)
posted at 2021/6/2 08:46:07
(あとは、ほら、「この言葉を知ってもらおう」とか「この言葉が死に絶えないように」とかいう打算があったり、単に「この言葉が好きやねん」という我儘だったり)
引用ツイ>twitter.com/typ1/status/13…
posted at 2021/6/2 08:49:57
まあ、要するに、これまでの「同士はいないか~!」に加えて「同士になろう!」みたいなパッションも持って書いた物語なので、そのパッションをこうやって受け止めていただけたことがものすごく嬉しいわけです。
posted at 2021/6/2 08:52:11
広く同士(および同士予備軍)に届けるための一番の方法は、書籍となって全国の書店や図書館に配本されることだと思うんですが、当然ながら全然まったく簡単なことではなくて、でも、少しでも沢山の人に読んでもらいたい、との思いは依然として強く持ち続けています。できることからコツコツ頑張るぞー
posted at 2021/6/2 08:57:12

@akiwatawata ちなみに、「渡座の祈り」を書いた時のネタファイルの一部がこんなんだったりしますw
クロッキー帳に雑な地図があるにはあるんですが、パッと参照する用ということで……。

posted at 2021/6/20 15:01:28

 ファン文庫Tearsに寄稿した短編について。
@sousakuTL 厳しい文字数制限のお蔭で、カメラワークと情報の出し方のコントロールが上手くなった(当社比)と思う。単語の並べ方もかなり読み易いようになってきてるんじゃないかなー。そうなってたらイイナ―。
posted at 2021/5/22 22:17:27
「猫と姉さんと私」は、前にもちょろっと記したとおり、私にとって「祈り」の物語です。あの猫が幸せに暮らしていますように、と。あと、引っ込み思案で悩む人も、ぼちぼちなんとかやっていけますように、と。あとは、ねこかわいい、の気持ち。ねこはいます。よろしくおねがいします。
posted at 2021/7/12 22:04:34
(対して、「ライオン、子ライオン、孫ライオン」は……あれは「赦し」の物語なのでした……。あの距離感を受け止めてくださった皆さんには感謝の言葉しかありません……)
posted at 2021/7/12 22:09:08
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ご感想記事のご紹介:渡座の祈り

 一つ前の記事でも触れましたが、風土記系競作「祝」に参加した「渡座の祈り」の、読み応えたっぷりのご感想を八雲辰毘古さんが書いてくださいました。

【異風祝感想 #1】片手を握れば拳になる。両手を合わせれば祈りになる。 ~那識あきら『渡座《わたまし》の祈り』を読む

 記事のタイトルからして、無茶苦茶格好よくないですか? すごいなあ。
 自作に対するご感想というだけでも幸せなのに、読み物としてもボリュームたっぷりで面白いという素晴らしさ。この記事が読めて本当に良かったです。八雲さん、ありがとうございます!!

 普段、私は角川類語新辞典とWEBの連想類語辞典の二つを主に活用しているのですが、今回は、現代語古語類語辞典にもものすごく助けられました。
 特に、「掌」。「祈る場所」の名称を探すにあたって、場所、集会所、集まり、拠り所、……と、思考を飛ばしたり広げたりしながらページを繰り、なんやかんや悩んで最終的に「掌」という言葉に至ることができました。舞台立ての根幹に位置するこの概念を言い表すことができたからこそ、書けた物語です。それに注目していただけて、本当に嬉しいです。

 八雲さんは、拙作の他にも、noteに風土記系競作企画「祝」参加作へのご感想をまとめておられます。

世界の裏側を「掻く」〜異世界風土記企画「祝」の宣伝

 どれも、深い考察と愛に溢れた、読み応えのある記事ですので、風土記系ファンタジーが好きな方、風土記系競作企画「祝」をご覧になったあとは、是非訪れてみてください。


【関連記事一覧】
「渡座の祈り」
「渡座の祈り」こぼれ話ツイートまとめ
ご感想記事のご紹介:渡座の祈り
風土記系競作「祝」 参加作品の感想
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「渡座の祈り」こぼれ話ツイートまとめ

「渡座の祈り」にいただいたご感想に便乗して、ちょこちょここぼれ話?みたいなものを呟いていたので、それをまとめておきます。

 最初は、ツイートを元に新たに文章を綴ろうかと思っていたんだけど、体調不良だったり忙しかったりで気力が尽きちゃったので、いつものツイート貼りつけるだけのまとめになりました。ご感想いただいてキャッキャはしゃいでいるツイートが並びますが、生暖かい目で見守っていただけたら。
 そんなわけで、幾つかフォロワさんのツイートも許可を得て一緒にまとめさせていただきました。ご快諾くださった皆さん、ありがとうございました!

@shou2ca2 ご高覧ありがとうございます! ラーノ、ただの物見遊山な観光客になってしまわないよう書き方に悩んだので、好意的に受け取っていただけて無茶苦茶嬉しいです! 風土記系という大義名分を得て、設定資料をどどーんと前面に出しました。自己満足で終わらなかったみたいでホッとしております。
posted at 2020/11/20 23:10:51

@kureha_aaaa ご高覧ありがとうございます! それぞれ違う価値観があって、自分が見ている相手の姿はあくまでもそのフィルターを通したもの、なんですよね。対話重視の祈術師、と考えると、帝国の代表がラーノで良かったなあ、と作者ながらしみじみと思います。 術の描写、自分でも気に入っているので嬉しいです!
posted at 2020/11/20 23:25:38

@NoyuBH ご高覧ありがとうございます!! 設定資料集か観光案内か、みたいな短編で、書いている最中何度も「これ面白いかな? 私は面白いけど!」ってなっていたので、好きと言っていただけてものすごく嬉しいです!!! ラーノ、単なる変な人で終わらなくてよかった……!
posted at 2020/11/20 23:30:02

@fudokift ご高覧ありがとうございます! 盛りだくさんのご感想も嬉しいです。「珍奇な生き物」に大喜びしてます!
探検家っぽい、確かにそうですよね。探求心は行き過ぎると相手に失礼になってしまうこともままあるけれど、珍奇な生き物っぷりが上手いことブレーキをかけてくれたと信じています。
posted at 2020/11/20 23:40:57
@fudokift ラーノ、見るからに変わり者なつもりで書いていたので、120%受け取っていただけてバンザイです! >珍奇な生き物
彼を先遣隊に選んだ偉い人、本当にグッジョブ。(一応、優秀な魔術師でもある、と謎のフォローしておきますね)
posted at 2020/11/21 11:29:50

ヌーさん細かい「フリ」をしっかり拾ってくださるの、ほんとすごい。
引用ツイ>twitter.com/fudokift/statu…
posted at 2020/11/21 10:10:20

@OrionCage ご高覧ありがとうございます! そしてスルドイご感想! 彼らのこれからについて色々と思い巡らせていただけるよう、ちょこちょこ種を蒔いておきました。
ラーノは、わざを使う前、使った時、使ったあと、と、ころころと表情が変わるところが、書いていてとても楽しかったです!
posted at 2020/11/20 23:44:43

@mickey_lr ご高覧ありがとうございます! 文字数のわりに大きなネタを思いついちゃって苦労していたので、隙が無い、とのお言葉に大喜びしています! 二人の心の動きも不自然でなくてよかったです……よかった……。彼らのこれからに思いを馳せてくださって嬉しいですー!
posted at 2020/11/29 21:42:48

@gakuranmoe ご高覧ありがとうございます!! 「手」、自分ではあまり意識して書いてなかったんですが(「掌」なんて単語を選んでおきながら!)、振り返ってみればナルホドという気持ちです。楽しんでいただけて、本当に嬉しいです!
posted at 16:04:15

@fuyukiyoko ご高覧ありがとうございますー!! 執筆中、ちょっと寒い日が続いたりして、「これ、夏に書いておくべきだった……!」って思いながら必死で脳内気温を上げていたので、きちんと「太陽の国」が描けていたみたいで良かったです。ピリリとからい胡椒娘、可愛いと言っていただけて嬉しい!(´▽`)
posted at 2020/11/20 23:35:28
@typ1 日本だったら山椒っ娘とか言われるところですよね。でも、この国では、小粒でもピリリと辛いのは胡椒なんですよね? そんな細部にも、しっかりその国のらしさが出てて、そういうところも好きです!
posted at 2020/11/20 23:40
@fuyukiyoko 山椒だと和風感が強いですもんね。実は「胡椒」とするのにも「この世界にも『胡』の国があることになってしまう?」と悩んだんですが、造語にしちゃうと比喩なのにイメージが全然伝わらなくて、サラッと「胡椒」と書くことにしたんです。物語の雰囲気に合っていたのなら良かったです!
posted at 2020/11/20 23:53:41
@typ1 あっ、そうか、そういえば、胡椒の『胡』は国名ですね! そんなの気にしたことなかったです。現実世界由来の語で何が気になって何が気にならないかって、その人の偶然の知識や感覚にもよりますよね。例えば「おいてけぼり」だって、もとの伝説を知らなければ何と感じないし。
posted at 2020/11/21 7:56
@typ1 日常の言葉に広く深く浸透している仏教用語だって、元が仏教用語だと知っていたり意識していたりするかしないかによって、許容範囲がぜんぜん違う。前に私がどうしても気になったのは、キリスト教を模した宗教の聖職者が十字架持って幽霊を退治して『成仏した』と表現してあったやつです(笑)
posted at 2020/11/20 23:40
@typ1 あと、何気に困るのは色名で、ワイン色とか桜色、薔薇色だと、その国にワインや桜があるのか気になり、桃色だと気になる度がやや下がるけどやっぱり気になり、じゃあピンクならいいかというとカタカナじゃ雰囲気に合わなかったり。
posted at 2020/11/21 8:03
@fuyukiyoko 分かります分かります! 動植物の名前は「これは現代日本語に翻訳したものだから」の呪文で比較的気にならないほうですが(ファンタジーじゃなくて現代ものでも、カニという名前なのにカニの仲間ではないケースとかあることだし)、桜みたいに地域性の強いものだと、やっぱり悩みますよね。竹とか。
posted at 09:41:26
@fuyukiyoko ワインを葡萄酒に言い換えて葡萄酒色としたら、今度は「葡萄…?」って本当にキリがないですよね。そして作品によってはピンクやベージュが合わないというのもすごく分かります。でもその匙加減を探るのも楽しいんですよね。物語の筋立てとは別に、土台の部分を丁寧にかたち作る、工作みたいな楽しさ…
posted at 09:50:34
@fuyukiyoko 逆に、読み手が描いていた「標準」が実は物語の中の「標準」とは違っている、というどんでん返し的な効果を仕込むことができるかもですね! 私、読む人に「アッ」と言わせるの大好きなので、いつかどこかで使ってみたいです~。
posted at 09:57:57

@tatsu_yakumo ご高覧ありがとうございます! 昔読んだ翻訳ファンタジーの雰囲気を踏襲したくて、できるだけカタカナ語を省く方向で頑張りました(「マウント・ドゥーム」じゃなくて「滅びの山」と書く路線)。隅々まで趣味を詰め込んだのを読み取っていただけて嬉しいです!
ネタのボリューム、やっぱりちょっと→
posted at 2020/11/21 09:27:01
@tatsu_yakumo 大きかったですよねえ。もう少し派手な事件を一つぐらい奥のほうに仕込んだら、すんなり長編に仕立て上げられたかもです。この世界観で更にもっと時代を進ませたところで、一つ物語を温めてはいるので、いつか形にしたいと思っています!
posted at 2020/11/21 09:31:42
@typ1 瀬田貞二先生の訳の『指輪物語』で世界観を塗り替えられた身としては、首が外れるほど強く頷きたい>カタカナ語を省く方向
司掌の漢字のセンスにはビビっときました。手のひら、たなごころが中心の表象で情景描写が動くともっとかっこよかったかもな、とも思ったり。
長編できたら読んでみたいです。
posted at 2020/11/21 10:31
@tatsu_yakumo 司掌も掌も、頭の中でもやもやとうごめいていた概念を当てはめる言葉を探して持ってる類語辞典と格闘したんですよ。この字を掴めたからこの短編を書くことができたと言っても過言ではないので、ビビっときてもらえて無茶苦茶嬉しいです!
posted at 2020/11/21 11:13:18

@fntkyn ご高覧ありがとうございます! 場所(や時代)によって言葉が違うということ自体もドラマを生みますもんね! せっかくの風土記系企画ということで、細かい部分も思いっきり趣味に走りました~。
posted at 2020/11/21 15:19:05
言語の違いに関して、細かすぎて伝わらないだろうと思いながら今回こだわった点に、「言葉の違う二人の会話にて、相手の国の言葉を使っている時は、普段自国語で喋っている時よりも丁寧な口調になる」というのがありました。慣れていないから、教科書的模範的な言い回ししかできないという。 #異風祝
posted at 2020/11/21 15:46:06
ヤッター!伝わっていた!!
ラーノも、自国語で仕事モードオフならもっとくだけた感じになると思います。でもサヴァのことは祈術の先生だと思っているので、あまり変化はないのでした。
引用ツイ>twitter.com/kureha_aaaa/st…
posted at 2020/11/22 09:21:18
同僚がサヴァをちびっ子と侮ってぞんざいに扱ったりしようものなら、「サヴァさんはすごいんだぞ」と真顔で迫るんじゃないかな。
サヴァはぞんざいに扱われた時点で応戦体制ばっちりだろうから、間に割って入るラーノに対してどんな顔をすればいいのか分からなくなって、面白いこと口走ってくれそう。
posted at 2020/11/22 09:32:56
#異風祝 「祈術の先生」っていう響きがかわいいですw いつかサヴァとラーノがそこそこ仲良くなった頃に、ラーノが同郷の仲間と砕けた口調で喋っているのを聞いて、サヴァが「あれ?」と思う事件が起こりそう
posted at 2020/11/22 9:27
調子に乗って妄想を続けるんですが、サヴァ、ラーノを「弱そう」と侮っているし、ラーノの腰が低いから、いっそ年下くらいの気持ちで接するけど、蓋を開けたらだいぶ年上で、「考えてみればそうだ」って愕然として欲しい願望があります。十三歳だもの。
posted at 2020/11/22 10:04
ラーノが一応は「年上だから」等でサヴァを守ろうとするのを、文化の差で別の意味にとって発生するトラブルも見たい。帝国では何でもない贈り物にクナーンでは特殊な意味があって困惑するところも見たい。(文化の違いのせいで)天然(に見える)ラーノにサヴァが振り回されるところが見たいのかも
posted at 2020/11/22 10:04
昨日引用させていただいたツイートに、更に楽しいツイートが追加されていたので、喜びのあまりRT。
サヴァがラーノを侮ってそうなの、ほんとそう。十三歳ですからね!中二! 文化の違いで誤解してわたわたするサヴァは私も見たいですw 本当に、色々まるっと受け取っていただけて幸せ!
posted at 2020/11/23 11:52:49

風景描写展覧会! ありがとうございます!
文字数を抑えるのに四苦八苦してて、風景描写もどこまでが必要でどこから省けるのかむっちゃ頭を使ったので、
>漆喰の白壁がごちゃっ
という町の様子をしっかり受け取っていただけてとても嬉しいです!
引用ツイ>twitter.com/fudokift/statu…
posted at 2020/11/30 08:16:46

>書かれていない壁や道の白さを想像して
そうなんです、最初のほうの「白い壁」や抜粋箇所のすぐ後ろの「漆喰の壁」と貴重な文字数を融通し合って描写して、最終的に読んだ方の脳内で風景を組み上げていただこうという作戦でした。上手くいったみたいでホッとしております。
引用ツイ>twitter.com/OrionCage/stat…
posted at 2020/11/30 08:32:12

この段は、初めてこの町を訪れたラーノ達の気分を追体験してもらえたらいいなあ、と思って書いていました。ラーノ、一見弱そう(笑)だしもしかしたら船酔いしてるかもしれませんが(設定未定)、きっと甲板の手すりに縋りつきながら目を輝かせていたんじゃないかなーと。
引用ツイ>twitter.com/kureha_aaaa/st…
posted at 2020/11/30 08:39:47

日本の田舎育ちなので山というと木が茂ってるイメージが強くて、乾燥地域の写真を見まくってたっぷり素振りしてから描写に挑みました。
「しかし目を凝らせば」の前後の読点が自分でもお気に入りです!
引用ツイ>twitter.com/shou2ca2/statu…
posted at 2020/11/30 08:46:28

ヤッター! 舞台が低緯度の乾燥地であるということを、まず把握してもらいたかったので、お言葉がすごく嬉しいです! 岩砂漠は保険でした(笑)。でも念のためにと入れた岩砂漠の歌のお蔭で、ツノネズミが爆誕したのでした。
引用ツイ>twitter.com/fuyukiyoko/sta…
posted at 2020/11/30 08:57:10

ツノネズミの冒険、私も読みたいです……! 彼(ないし彼女)はいかにして豆を手に入れたのか……そして豆は無事育つのか、どう育つのか……誰も見たことのない物語が、今、始まる……(映画の予告編風に
引用ツイ>twitter.com/fudokift/statu…
posted at 2020/11/30 09:01:41

夏は特に降雨が少なくて暑いため、祈術が無ければ集落の規模が町よりも村レベルになっていたと思います。だからこそ余計に信仰が強く残っているんだろうなあ、と。
ラーノ、実はあの時礼儀正しく制服(軍服)着てた設定なんですよね。価値観の違いを出すのが楽しかったです。
引用ツイ>twitter.com/fntkyn/status/…
posted at 2020/11/30 09:10:51

「渡座の祈り」にものすごく読み応えのあるご感想をいただきました! 手フェチも大喜びです!←

>思うに、足は地面を歩くが、手は架空の土地を歩くようにできている。

この一文に、痺れます。拙作を未読の方も、是非ご覧になってください。
引用ツイ>twitter.com/tatsu_yakumo/s…
posted at 2020/12/4 23:05:16
@tatsu_yakumo なんという読み応え。なんという緻密な分析。自作へのご感想という嬉しさに加えて、読み物としてもとても面白くて、何度も噛み締めてしまいます。読ませてくださってありがとうございます!! 
鬼術と祈術の対比など意図を読み取っていただけた箇所はとても嬉しかったですし、私自身が明確に言語化→
posted at 2020/12/4 22:29:10
@tatsu_yakumo →できていなかったけれど確かにそういう感じ!という箇所は「エスパーがここにいた」って大喜びしています。「さわる」から「ふれる」に変わっていくドラマ。そうですね、ほんとそうだ。ラーノはきちんと「ふれる」ことができて本当に良かった。
そして、「手は架空の土地を歩くようにできている」→
posted at 2020/12/4 22:34:53
@tatsu_yakumo →というフレーズが、心のど真ん中に突き立ちました。声に出して読みたいです。何度でも。
手って、ある意味人間らしさの象徴であるように思っています。とはいえ、リンクいただいた「楽園の手」ほどには今回「手」にフォーカスを当てていなかったので、これは私の無意識のアレですね。すごいなアレ。
posted at 2020/12/4 22:44:40
 八雲さんのこのご感想noteについては、次の記事であらためてご紹介します。


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「渡座の祈り」
「渡座の祈り」こぼれ話ツイートまとめ
ご感想記事のご紹介:渡座の祈り
風土記系競作「祝」 参加作品の感想
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イラストをいただきました

 幸せ週間最後のお知らせです。
 もりわけさんが、「渡座の祈り」のサヴァを描いてくださいました!! ありがとうございます!!

 可愛らしくて、でも意志の強そうな表情で、目元にちょっと神秘的な雰囲気も感じられて、まさにサヴァです! 何という幸せ。
 既読の方も未読の方も、是非サイトにおいでください!!

 →頂き物 「渡座の祈り」サヴァ

 もりわけさん、素敵なイラストをありがとうございました!!!
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