未熟な甲虫の呟き

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更新のお知らせやコメントへの返信、たまに管理人の雑談が交じります。
最新記事
2021/03/03
『京都であった泣ける話』収録「しづ心なく」の朗読ブックが販売開始 
2021/03/03
3/1までの拍手(ファンレターについて) 
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お礼小冊子を発送いたしました3 
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電子書籍『工作研究部の推理ノート 七不思議を探せ』配信開始 
2021/01/15
ファン文庫Tears『京都であった泣ける話』に短編を書き下ろしました 

『京都であった泣ける話』収録「しづ心なく」の朗読ブックが販売開始

 一月に発売された『京都であった泣ける話』、朗読ブックが販売開始いたしました!

京都であった泣ける話[ファン文庫Tears朗読ブック]@マイナビブックス

 上記のリンクは、一冊丸々、全12編が収録されたものです。
 私の「しづ心なく」単体のものは、以下のリンクです。

しづ心なく@マイナビブックス

 今回「しづ心なく」を朗読してくださったのは、WAKASAYURIさんです。一人称の地の文の語り、快活な女子、おとなしい女子、元気な男子、お調子者な男子、といった中高生達を見事に演じ分けてくださいました。スゴイ! 素敵な朗読をありがとうございます!!
 是非皆さんも聞いてみてください。
 

3/1までの拍手(ファンレターについて)

 いつも拍手をありがとうございます! クリックいただくたびに、読んでくださった方がいる、と大喜びしております!

2/28
>ファンレター…… の方
 お祝いのお言葉をありがとうございます!
 小冊子ですが、「リクエストをお受けしている」というのとは少しばかり違っていて、「送ってくださったご感想に対して私が掌編でお礼をする」というのが正確な状況です。

 今までに出版社気付でお手紙をくださった方々は、その出版社で刊行した書籍のご感想を書いてくださった上で、更にその他の作品へも言及してくださっていました。それらご感想を拝読して、お手紙の差出人様が一番喜ばれるであろう題材で掌編を書いて、お返事の代わりとさせていただいております。
 コメントで上げてくださった作品についても、お手紙で話題にしていただければそういうお返事になると思います。ただ、出版社を介してやりとりをするわけですから、そこでの出版作に一言だけでもいいので触れていただけたら嬉しいです。出版社さんと一切関わりが無い内容のお手紙を仲介していただくのは、さすがにちょっと申し訳なく思うというか……。

 ちなみに、マイナビ出版さんは個人情報保護の観点から差出人様の住所氏名を伏せて(お手紙でしたら封筒を除いた便箋のみ、葉書の場合は文面のみスキャンで)作者の手元に届けてくださいますので、シャイ(?)な方でも安心(?)です。

 WEBでの感想に対しては掌編は書かないのか、というと、そういうわけではなく、今までもちょこちょこと「ご感想を受けて~」とか「イラストに触発されて~」とかやってます。まぁ、気が向いたら、というごーいんぐまいうえースタイルで恐縮ですが。
 ただ、リアルお手紙なんてまず滅多にいただけるものではないので、テンション爆上げになるし、どうしてもこちらを優先してしまうことになりますね……。

 そういうわけなので、コメント主さんも、機会がありましたら是非萌え語りをお聞かせいただければ幸せです(*´ω`*)
 

お礼小冊子を発送いたしました3

 ファン文庫編集部さん宛てに、今年も年賀状をいただきました!!ありがとうございます!!
 お礼に掌編を書き下ろして、先日発送いたしました。編集部経由でお届けいたしますね。

 アンソロ含む全既刊に加えて製本版九十九までお持ちということでしたので、いつぞやのツイート、

製本版をお持ちで手作り感満載コーティングカバーを希望される方は、私とリアルでエンカウント(ファンレター含む)した際に差し上げますので遠慮なくお申しつけください。 って、これ今思いついた話ですので、今までにお会いした(やり取りがあった)方をスルーしてたわけじゃないですすみません。
posted at 2020/4/12 15:03:10


 に記したとおり、お手製カバーもお付けしました。
 このページの下部にあるカバーをネットプリントでB4カラー印刷、ブックコート用フィルムでコーティングして、本のサイズに合わせてカッターで切る、という家内制手工業です。公共図書館でも使用している防水&紫外線カットのフィルムですので、防御力アップ間違いなし。銃弾も四巻重ねたら絶対防御できますね!(それはカバー関係ない)

 カバーを作った勢いで、お礼掌編も九十九の黎明の番外編にいたしました。最初は葉書サイズに収めようと思ったんですが、書いているうちに3000字を超えちゃったので小冊子にしました。

九十九小冊子
九十九の黎明 番外編「きっかけ」

 本編が始まる十五年前の春の出来事です。本編で名前だけ何度か出てきたあの人がごーいんぐまいうえーしています。やー、一癖も二癖もある人間を書くのは楽しいな!!
 年賀状の差出人様にも、楽しんでいただけますように!

 また四月には『動物園であった泣ける話』も刊行されます。他にも地道にもぞもぞ頑張っておりますので、どうぞこれからもよろしくお願いいたします!
 

電子書籍『工作研究部の推理ノート 七不思議を探せ』配信開始

電子書籍『工作研究部の推理ノート 七不思議を探せ』表紙 パブリッシングリンクさんから久々に電子書籍を出していただきました!

『工作研究部の推理ノート 七不思議を探せ』
 推理/大学生/初恋/放課後謎解き
 文庫本換算(40文字×16行) 198頁
 書き下ろし
 価格:\500+税
 表紙:逆月酒乱

 七不思議と聞いてオカルトを期待したかもしれませんが、ミステリです。推理ものです。
「工作研究部」という単語に「あれれ? 同じ? いやちょっと違う?」ってお思いの方、まあ、とりあえずこの記事を最後まで読んでみてください。

 表情が豊かでボケもツッコミもいける系後輩女子と、気に食わない相手はとびっきりの営業スマイルであしらう系先輩男子のコンビに、ピュアっピュアなラブを添えました。全91,000文字、完全書下ろし。

 詳しいあらすじや主な配信サイトへのリンクは、こちらを見ていただくとして、ツイッタ用アイキャッチに四コマ漫画を描いたので、貼りつけておきます。




 ……はい。工作研究部、略して工作部。
RはリドルのR」の原田は三回生という設定なのですが、今作では作中時間を2019年と決めてしまいました。新型コロナウイルスの存在が直接のきっかけではありますが、作中でキーとなるネタの関係で、ある程度年代を固定せざるを得なくなったのでした。とはいえ、今までならば可能な限り年数を特定せず、数年の間だけでも読んでいる人の「今」と作中時間を重ねてもらうつもりだったんですけどね。おのれ新コロ。
 そんなわけなので、この「工作研究部の推理ノート」以外に登場する原田は、お調子者キャラの〈概念〉ということで、どうかよろしくお願いします。お願いします。
 

ファン文庫Tears『京都であった泣ける話』に短編を書き下ろしました

 1月14日発売のマイナビ出版ファン文庫Tears『京都であった泣ける話』に、「しづ心なく」という短編を書き下ろしました。

京都であった泣ける話 表紙 百人一首ゆかりの常寂光寺で、高校に進学したばかりの女子が悩んだり笑ったりする物語です。
 書誌情報や主な販売サイトへのリンクはいつものようにこちらにまとめておきました。

 旅行や行楽がなかなかままならないご時世だから、少しでも京都の風情を味わっていただこう、と頑張りました。常寂光寺は紅葉が有名ですが、芽吹き始めた山に色を添える枝垂れ桜や山桜も素敵ですよ。夏の、瑞々しいまでの一面の緑も素晴らしい。
 そんな情趣溢れる古刹で、ローティーンが抱える憧れとか嫉妬とか意地とか矜持とかを、練って伸ばして畳んで切って乾燥させてパーッと桜の花びらと一緒にそよ風に散らしました。一足早い京都の春を、是非ご自宅でお楽しみください。 #GoTo読書

 ファン文庫Tearsに参加するのは今作で三回目ですが、今までで一番密度の濃い仕上がりとなっております。でも、こんなに詰め詰めながら、文章のリズムやメリハリも可能な限り大切にしたよ!(自画自賛) 頑張ったから褒めて!(強要)

 京都にまつわるエモーショナルな十二篇の物語、どうぞよろしくお願いいたします。


 

昨年の振り返り&新年のご挨拶

 明けましておめでとうございます!

 去年は世界的に歴史的に大変な一年となりました。新型感染症に対抗するための技能も資格も持たない一般市民としては、第一線でご尽力くださっている方々の足を引っ張らないよう、自分にできることをコツコツ頑張るのみですね……。

 しかしこの疫病、実生活は勿論ですが(もうホント色々と大ダメージだよ!!!悔しいなあ!)創作的にも色々影響を与えてくれやがりまして。具体的には、今まで現代ものを書く際に使っていた「作中時間を明言しない」という技が水泡に帰してしまった、という点ですね。実は今まで、現代ものは、季節や月日はともかく年については可能な限りぼやかして書いていました。書き終えた瞬間から時間が経つにつれ作中の描写は古くなっていくわけですが、せめて数年ぐらいは読んでいる人の「今」と作中時間を重ねてもらいたくて、何年の出来事なのか明言を避けていたんです。
 それが、去年を境に日常描写が見事にキッパリ分かれることになってしまったじゃないですか。どう頑張っても越えられない壁が発生してしまった……。
 複数の小説にちょこちょこ脇役で登場する、お調子者の某キャラがいるんですが、あいつが出てくるのは新コロが存在しない平行世界ということにするしかないか……。それか、あいつは「概念」ということにしておこうか。お調子者キャラの概念。

 気を取り直して。年始の恒例、去年の活動の振り返りとまいります。

 一月になろうとカクヨムで更新した「九十九の黎明」番外編「ありのままの」は、前年に今は無きLINEノベルに書きおろしたものなので、脇に置いておくとして、

 六月、「その時、その場所で」 6,200字(マイナビ出版ファン文庫Tears『電車であった泣ける話』収録)

 十一月、「待ち合わせの途中」 6,100字(マイナビ出版ファン文庫Tears『カフェであった泣ける話』収録)

 同じく十一月、「渡座の祈り」 10,000字(風土記系競作「祝」参加作)

 あと、十二月末にツイッタでうん孔明さんの「主催が全部描く誰デザ企画」に参加して、掌編を一つ書きました。こちら、手が空いたらサイトやなろうでも公開しようと思います。

 上記とは別に9万字のを一つ水面下で書いていたんですが、それはもう少ししたらお知らせできると思います。お楽しみに!

 ――という感じで、アレコレばたばたしていたわりに頑張れた一年だったと思います。

 今年も、来週の14日発売の『京都であった泣ける話』を皮切りに、去年以上に沢山書くことができたらなあ、と思っています。
 ずーっとネタを温めているだけの長編FTも、そろそろ要素整理してプロット作らなきゃ……!

 とかなんとか言いながら、またもやちょっと体調崩して寝込んでましたけど。これはもう仕方がないものだと割り切って、体調管理頑張りつつ創作も頑張るつもりですので、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
 

GoTo読書キャンペーン!

 COVID-19(新型コロナウイルス)のせいで旅行もままならないこのご時世、せめて読書で旅を楽しもう、という企画が全国の未来屋書店さんで始まりました!

~新しいGoToトラベルはじまる~
本で巡る旅のスタイル「#GoTo読書」開催!
<企画趣旨>
2020年12月28日頃より「#GoTo読書」と題し全国の都道府県を舞台とする作品のフェア開催するものです。
作品は未来屋書店 石巻店のTwitter上でエントリーいただいた約370タイトルを中心に販売し、期間中にスタッフのおススメ作品や旅好き・本好きの方のツイートの作品も紹介していきます。(GoTo読書キャンペーン | 株式会社未来屋書店より引用)


 未来屋書店 石巻店さんのツイートから始まったこの企画、日本各地を舞台とする小説を読むことで旅行気分を味わおう、というコンセプトが素敵です。

 このフェアに使用される作品リストの兵庫県枠に、『リケジョの法則』も加えていただきました!!
 旅行に行けない私の代わりに、理奈や珊慈があちこちの未来屋書店さんに旅をしてくれます!(キャンペーンを行うのは全店というわけではないそうですし、そもそもスペースの関係からリストにある本が全て店頭に並ぶわけではないのは解ってますけど、せっかくのお祭りですからね! 一緒にワッショイするほうが楽しいじゃないですか!)(ワッショイ!!)

 しかも、今回、未来屋書店さんは、会社の枠を超えて、賛同される他の本屋さんや図書館にも作品リストやポスター等を広く共有なさるそうです! うちの最寄りの本屋さんや図書館でも行われたら嬉しいなあ!!

 そんなわけなので、もしもお近くの本屋さん等でこの看板を見つけたら、一冊(といわず何冊でも!)お手に取って、心の旅に出かけてください!
(『リケジョの法則』はきっとレアだと思うので、発見した暁には是非とも連れて帰ってやってください。神戸港の造船所とか機械系工場とかを社会見学する気分が味わえますよ!!)(ワッショイ!)

 最後に、未来屋書店 石巻店さんの告知ツイートを貼りつけておきますね。
 Let's GoTo読書!!


 追記。
 書店さんがツイートなさった売場写真に『リケジョの法則』を見つけたので、嬉しがってこのツイートにぶら下げておきました!
 ありがとうございます!!!!すごく嬉しい!
 

風土記系競作「祝」 参加作品の感想

 風土記系競作「祝」参加作品の感想、全12作のうち私のものを除いた11作分です。
 ツイッタで呟いたものにちょこちょこ手を加えた上で見やすくまとめました。


祝001 「翡翠の子」 いときね そろさん
 他の子供とは違う緑の髪を持つ少女ケーニャ。身寄りのない彼女の姉代わりだった娘の、成人を祝う祭りでのケーニャの反応に、「姉」がどんなにケーニャの中で大きな存在だったのかをしみじみ噛みしめた。
 自分のことについてさえもどこか他人事で突き放すようだったケーニャの視線が、里の中で暮らすうちに次第に他者へも向けられていくわけだけど、それは同時に、自らの異質さを突きつけられることに他ならなくて、だからこそケーニャは、姉に置いていかれる、取り残されることを悲しんだのだろうな。
 里の人々の装いや成人の祭りの様子が、実にエキゾチックでワクワクしながら読み通した。成人の儀である「新しい命を生み出す」といわれる踊りに「緑」の字が入っていることが、ケーニャにとってのさいわいであることを願わずにはいられない。


祝002「卵を抱く」 園田樹乃さん
 鉱物から生き物の卵を作る卵屋、その卵が人語を理解するようになる手助けをする語り伽。ファンタジックであると同時に実にセンスオブワンダーを刺激される世界だった。自然保護大臣、むっちゃ責任重大だな!
 語り伽である主人公の話の内容だけでなく、その「仕事っぷり」そのものに夢中になって読んでしまった。腕のいい卵屋自体も貴重なんだろうけど、顧客の要求を満たせる語り伽を確保するの、大変なんだろうなあ。そしてやっぱり、独特の世界観の上に立つ独特の社会システムや家族観がすごく興味深かった。
 虫の卵とか、無茶苦茶小さいやつを作るの大変そうだなあ、とか思ってしまった。鉱石の大きさと卵の大きさは関係あるのかなあ。名前の挙がっていた鉱石以外も卵にすることができるのかな。ほんと、隅から隅までイマジネーションが刺激されまくりだった!


祝004「祝り女の島」 三樹さん
 琉球王国を思わせる島嶼国を舞台に、神の声と信じるものに翻弄される女達の物語。嗚呼、いとも簡単に祝いは呪いになってしまうのか。文字の隙間から森の息吹や潮の香までもが立ち上り、むせかえりそうになる。
 情景描写に現れる言葉にあまたのものや思いが仮託されていて、噛めば噛むほど味わい深い。選び抜かれた言い回し、魂を引きつけんばかりの描写、そして容赦のない構成。文章もだけど物語そのものもとにかく濃密で、すごく読みごたえがあった。
 最後まで読んで、もう一度最初に戻って、するとそのまま二周目に入ってしまって……これ何杯でもおかわりいけるなあ。ご馳走さまでした!


祝005「出来損ないの精霊の子」 くれはさん
 緑の髪を持つ子供は精霊の子だといわれ、名前すら与えられない。そんな世界で人として生きる異質な精霊の子《ラー・ロウ》が主人公。ルビをふられている現地語からも世界観が溢れていて楽しい。これ、日本語対応表を作ったら暗号のお手紙が書けるかも、ってわくわくしてしまう。洞窟の中に街や森があるというのも、幻想的でほんと素敵。
 精霊の子が精霊に戻る、森へ帰る、という部分を、素直にファンタジックに読む一方で、頭のどこかが「まさか、もしかして、ってことはないよな?」と囁くんだけど、その揺らぎすらも美味しい。精霊から身を隠すための装身具は、誰が用意するのだろう。そこに込められた思いを、つい考えてしまう。


祝006「〈沼地の民〉の物語」 冬木洋子さん
 卵生で幼生時代を水の中で過ごし、夏至のあとの最初の満月の夜に沼から上がり人の姿となる、不思議な種族の物語。一風変わった人々の生きざまを描き出すのは、驚くほど透明感に満ち溢れた筆致。幼生達が泳ぐ様子も陸地で暮らす親達の生活も、ふと(あるいはじっと)見上げた空もまるで幻想みたいに美しくて、でもしっかりとした存在感があって、姉弟がみなもを隔てて語り合うシーンなんて水のにおいすら感じられるほどで、……ええ、色とりどりの花びらが朝陽に煌めくところで泣きましたとも。
 物語そのものに情緒を揺さぶられ、「わたしたちは人間の幼生なんだから、大きくなったら人間の大人になるの」という台詞に代表される彼らの常識に思考を震わされ、とても贅沢な読書時間だった! 変態(←動物学的な)の描写が本当にワンダーで楽しかった。


祝007「眼の祝祭」 fさん
 神話から連なる隔絶された地《天の柱》に住まう人々の、収穫を祝う太陽祭。祭りの準備から祝祭当日の詳細な描写に心躍ると同時に、互いに仄かな想いを抱く十三歳の少年と少女の初々しいやり取りに頬が緩む。
 冒頭の神話にまず心躍り、続く地図、民族衣装、と気持ちが盛り上がりまくった。細部まで緻密に描き出されたイメージを裏切らない堅実な文章からは、人々の息遣いが感じられる。 
 食べ物等の名前が漢字表記で、ルビが旧約聖書の系譜を感じさせるあたりも雰囲気があってわくわくした。「外の世界の歌」が列挙される場面では、想像力がかきたてられると同時に一気に視界が広がった! 個人的に《在りて在る者》という言い回しがとても好き。


祝008「糸玉の首飾り」 はなふじマディ子さん
 人による「祝い」が時に「呪い」となるのなら、それが人ならぬものの「祝い」となれば! 「糸の娘」が人の世から物語を拾い上げる、その目的が祝いの装飾品を誂えるため、という残酷さが素敵。
 六つの物語は互いに関係があるように読み取れるが、明言はされていない。父を憎む息子も婚礼準備に勤しむ花嫁も美しい踊り子も、別の世界に生きる無関係な人間なのかもしれない。けれども、そこに繋がりを見出し、描かれた以上の物語を思い描いた瞬間、耳元に「糸の娘」の囁きを聞いたような気がした。そう、まさに今私は、「糸の娘」と同じことをしていたのだ……。
 全てを手にした「糸の娘」の手の中で、「糸」達は、それぞれの物語がそれぞれだけのものであると主張する。そのささやかな抵抗に、思わず安堵の溜め息が漏れた。言うて、結局お嬢さんがたはサラッと目的を達成するんだけどね!! 無常! でもそこがいい!
 象徴的だなあと思ったのは、異国に嫁ぐ娘に持たせる数多の布を手にした女達のこの言葉。「心通わぬものの手になる布を、身につけるのは恐ろしくはないのかしら?」
これを踏まえて最後の一行を読む贅沢さよ……。


祝009「花降り巫女」 於來 見沙都 さん
 都の戦に若者を取られ、近傍の山が噴火し、飢えるばかりの寒村を舞台に繰り広げられる、おどろおどろしい信仰の物語、策謀と裏切りを添えて。儀式の様子といい、意表を突く展開といい、実に劇的!
 来訪者に下心があることは早々に読めるが目的は分からず、ただ募るばかりの不安とは別に、村人の側からは得体のしれない何者かの気配を常に感じていた。山へ向かう踏み固められた道は、その複雑な軌跡に意味があったりしないだろうか。恐らく全てが御一ツ様に捧げられるべきものなのだろう。
 飢えを退け痛みを癒すという祝いの花について、最初はすごくメルヒェンチックに思っていたけれど、今は……なんとなくちょっと距離を置いておきたい気分がしますね……。
 そういうつもりだったのか、からの、エッそうきたか、からの、そういうことかー! の流れが気持ちよかった!


祝010「最後の魔法使いの弟子」 八雲辰毘古さん
 高度な魔法技術で栄えた帝国が滅び、魔物の群れが跋扈する世界、不思議なちからを持つ旅人と、旅人が拾った少女との、長くて短い旅の物語。旅人の心を表すかのような重い筆致が格好いい。
 旅人とともに暮らし、言葉を教わり、生きざまを見て育った少女が、やがて自立心(と恐らくはささやかな反抗心)から旅人と袂を分かったこと。そしてかつて大きいと思っていた背中を矮小に感じた瞬間の彼女の心の痛み。きっと彼らの間には、師弟という関係ばかりでなく親子にも似た絆もあったのだろうな、と思わされた。だからこそ、旅人と少女のさいごのやりとりが、胸に突き刺さる……。
 ところで王様、食えない感じが物語の登場人物としては結構好きかも。魔法文明崩壊の顛末は、私も是非とも知りたいところだ。「座ってりゃなんでも持ってきてもらえると勘違いした連中」というフレーズには、とても中二ゴコロがくすぐられましたね!


祝011「アルマナイマ博物誌 逃げた刺青」 東洋 夏さん
 辺境惑星アルマナイマに住む海洋放浪民セムタム族の成人の儀。見届け役として参加した汎銀河系人アムが目にしたのは、民族色豊かな儀式と、逃げた刺青。逃げた刺青(復唱)。もう、このパワーワードに心が鷲掴みですよ。
 刺青が逃げるなんて、流石にアルマナイマでも前代未聞。珍事とまで言われる事態におっかなびっくり捕獲に乗り出して、いざ逃亡者(者?)とご対面、という場面、一連の出来事に心からたまげるアムを尻目に、刺青を逃がした本人は「すげえ、格好いい!」ですよ。この感覚というかノリの差が実に楽しい。
 アルマナイマを深く愛し、セムタムの民に敬意を払い、彼らの流儀に則って親交を結ぶ、――彼らの世界の外からやってきた言語学者、というアム博士の立ち位置の絶妙さ。彼女のお蔭で読んでいる私もワクワクしどおしだった。彼らのことをもっと知りたい、と思わずにはいられない。


祝012「彩りの春が咲いたなら」 中原まなみさん
 少しずつ白化する世界が十二年に一度色を取り戻すという「本物の春」を目前に、祝祭の主役である「咲の巫女」を巡る少女達の葛藤と友情の物語。春を迎え世界が色づくさまは、まさに圧巻!
「色抜け」を身に受けた者の悲しさやつらさが語られはするが、世界が色を失っていくさまは基本的に淡々と記されていて、そこに人々の無力感が感じられて切なくなる。逆に、神子と巫女の候補生達に向けられる期待はいかばかりか。十二歳という多感な年齢では、そりゃ澱んだりくすんだりもするよね……。
 モノトーンの世界に色が戻ってくるシーンは、本当に鮮やかで華やかで、何度も噛み締めるように読み返してしまった。ご馳走さまでした!
(ところで、瞳が「色抜け」すると、パッと見、全部白目に見えるのだろうか)(「恐ろしい子…!」ごっこができるな、とか思ってしまった私をお許しください)


 本当に、どれも好みドストライクで素晴らしい作品ばかりでした。風土記系ファンタジー万歳!
 ここではないどこか、を克明に描いた物語、是非皆さんも読んでみてください。


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「渡座の祈り」
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「渡座の祈り」ご感想&考察記事のご紹介
風土記系競作「祝」 参加作品の感想
 

「渡座の祈り」ご感想&考察記事のご紹介

 一つ前の記事でも触れましたが、風土記系競作「祝」に参加した「渡座の祈り」の、読み応えたっぷりのご感想を八雲辰毘古さんが書いてくださいました。

【異風祝感想 #1】片手を握れば拳になる。両手を合わせれば祈りになる。 ~那識あきら『渡座《わたまし》の祈り』を読む

 記事のタイトルからして、無茶苦茶格好よくないですか? すごいなあ。
 自作に対するご感想というだけでも幸せなのに、読み物としてもボリュームたっぷりで面白いという素晴らしさ。この記事が読めて本当に良かったです。八雲さん、ありがとうございます!!

 普段、私は角川類語新辞典とWEBの連想類語辞典の二つを主に活用しているのですが、今回は、現代語古語類語辞典にもものすごく助けられました。
 特に、「掌」。「祈る場所」の名称を探すにあたって、場所、集会所、集まり、拠り所、……と、思考を飛ばしたり広げたりしながらページを繰り、なんやかんや悩んで最終的に「掌」という言葉に至ることができました。舞台立ての根幹に位置するこの概念を言い表すことができたからこそ、書けた物語です。それに注目していただけて、本当に嬉しいです。

 八雲さんは、拙作の他にも、noteに風土記系競作企画「祝」参加作へのご感想をまとめておられます。

世界の裏側を「掻く」〜異世界風土記企画「祝」の宣伝

 どれも、深い考察と愛に溢れた、読み応えのある記事ですので、風土記系ファンタジーが好きな方、風土記系競作企画「祝」をご覧になったあとは、是非訪れてみてください。


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「渡座の祈り」こぼれ話ツイートまとめ

「渡座の祈り」にいただいたご感想に便乗して、ちょこちょここぼれ話?みたいなものを呟いていたので、それをまとめておきます。

 最初は、ツイートを元に新たに文章を綴ろうかと思っていたんだけど、体調不良だったり忙しかったりで気力が尽きちゃったので、いつものツイート貼りつけるだけのまとめになりました。ご感想いただいてキャッキャはしゃいでいるツイートが並びますが、生暖かい目で見守っていただけたら。
 そんなわけで、幾つかフォロワさんのツイートも許可を得て一緒にまとめさせていただきました。ご快諾くださった皆さん、ありがとうございました!

@shou2ca2 ご高覧ありがとうございます! ラーノ、ただの物見遊山な観光客になってしまわないよう書き方に悩んだので、好意的に受け取っていただけて無茶苦茶嬉しいです! 風土記系という大義名分を得て、設定資料をどどーんと前面に出しました。自己満足で終わらなかったみたいでホッとしております。
posted at 2020/11/20 23:10:51

@kureha_aaaa ご高覧ありがとうございます! それぞれ違う価値観があって、自分が見ている相手の姿はあくまでもそのフィルターを通したもの、なんですよね。対話重視の祈術師、と考えると、帝国の代表がラーノで良かったなあ、と作者ながらしみじみと思います。 術の描写、自分でも気に入っているので嬉しいです!
posted at 2020/11/20 23:25:38

@NoyuBH ご高覧ありがとうございます!! 設定資料集か観光案内か、みたいな短編で、書いている最中何度も「これ面白いかな? 私は面白いけど!」ってなっていたので、好きと言っていただけてものすごく嬉しいです!!! ラーノ、単なる変な人で終わらなくてよかった……!
posted at 2020/11/20 23:30:02

@fudokift ご高覧ありがとうございます! 盛りだくさんのご感想も嬉しいです。「珍奇な生き物」に大喜びしてます!
探検家っぽい、確かにそうですよね。探求心は行き過ぎると相手に失礼になってしまうこともままあるけれど、珍奇な生き物っぷりが上手いことブレーキをかけてくれたと信じています。
posted at 2020/11/20 23:40:57
@fudokift ラーノ、見るからに変わり者なつもりで書いていたので、120%受け取っていただけてバンザイです! >珍奇な生き物
彼を先遣隊に選んだ偉い人、本当にグッジョブ。(一応、優秀な魔術師でもある、と謎のフォローしておきますね)
posted at 2020/11/21 11:29:50

ヌーさん細かい「フリ」をしっかり拾ってくださるの、ほんとすごい。
twitter.com/fudokift/statu…
posted at 2020/11/21 10:10:20

@OrionCage ご高覧ありがとうございます! そしてスルドイご感想! 彼らのこれからについて色々と思い巡らせていただけるよう、ちょこちょこ種を蒔いておきました。
ラーノは、わざを使う前、使った時、使ったあと、と、ころころと表情が変わるところが、書いていてとても楽しかったです!
posted at 2020/11/20 23:44:43

@mickey_lr ご高覧ありがとうございます! 文字数のわりに大きなネタを思いついちゃって苦労していたので、隙が無い、とのお言葉に大喜びしています! 二人の心の動きも不自然でなくてよかったです……よかった……。彼らのこれからに思いを馳せてくださって嬉しいですー!
posted at 2020/11/29 21:42:48

@gakuranmoe ご高覧ありがとうございます!! 「手」、自分ではあまり意識して書いてなかったんですが(「掌」なんて単語を選んでおきながら!)、振り返ってみればナルホドという気持ちです。楽しんでいただけて、本当に嬉しいです!
posted at 16:04:15

@fuyukiyoko ご高覧ありがとうございますー!! 執筆中、ちょっと寒い日が続いたりして、「これ、夏に書いておくべきだった……!」って思いながら必死で脳内気温を上げていたので、きちんと「太陽の国」が描けていたみたいで良かったです。ピリリとからい胡椒娘、可愛いと言っていただけて嬉しい!(´▽`)
posted at 2020/11/20 23:35:28
@typ1 日本だったら山椒っ娘とか言われるところですよね。でも、この国では、小粒でもピリリと辛いのは胡椒なんですよね? そんな細部にも、しっかりその国のらしさが出てて、そういうところも好きです!
posted at 2020/11/20 23:40
@fuyukiyoko 山椒だと和風感が強いですもんね。実は「胡椒」とするのにも「この世界にも『胡』の国があることになってしまう?」と悩んだんですが、造語にしちゃうと比喩なのにイメージが全然伝わらなくて、サラッと「胡椒」と書くことにしたんです。物語の雰囲気に合っていたのなら良かったです!
posted at 2020/11/20 23:53:41
@typ1 あっ、そうか、そういえば、胡椒の『胡』は国名ですね! そんなの気にしたことなかったです。現実世界由来の語で何が気になって何が気にならないかって、その人の偶然の知識や感覚にもよりますよね。例えば「おいてけぼり」だって、もとの伝説を知らなければ何と感じないし。
posted at 2020/11/21 7:56
@typ1 日常の言葉に広く深く浸透している仏教用語だって、元が仏教用語だと知っていたり意識していたりするかしないかによって、許容範囲がぜんぜん違う。前に私がどうしても気になったのは、キリスト教を模した宗教の聖職者が十字架持って幽霊を退治して『成仏した』と表現してあったやつです(笑)
posted at 2020/11/20 23:40
@typ1 あと、何気に困るのは色名で、ワイン色とか桜色、薔薇色だと、その国にワインや桜があるのか気になり、桃色だと気になる度がやや下がるけどやっぱり気になり、じゃあピンクならいいかというとカタカナじゃ雰囲気に合わなかったり。
posted at 2020/11/21 8:03
@fuyukiyoko 分かります分かります! 動植物の名前は「これは現代日本語に翻訳したものだから」の呪文で比較的気にならないほうですが(ファンタジーじゃなくて現代ものでも、カニという名前なのにカニの仲間ではないケースとかあることだし)、桜みたいに地域性の強いものだと、やっぱり悩みますよね。竹とか。
posted at 09:41:26
@fuyukiyoko ワインを葡萄酒に言い換えて葡萄酒色としたら、今度は「葡萄…?」って本当にキリがないですよね。そして作品によってはピンクやベージュが合わないというのもすごく分かります。でもその匙加減を探るのも楽しいんですよね。物語の筋立てとは別に、土台の部分を丁寧にかたち作る、工作みたいな楽しさ…
posted at 09:50:34
@fuyukiyoko 逆に、読み手が描いていた「標準」が実は物語の中の「標準」とは違っている、というどんでん返し的な効果を仕込むことができるかもですね! 私、読む人に「アッ」と言わせるの大好きなので、いつかどこかで使ってみたいです~。
posted at 09:57:57

@tatsu_yakumo ご高覧ありがとうございます! 昔読んだ翻訳ファンタジーの雰囲気を踏襲したくて、できるだけカタカナ語を省く方向で頑張りました(「マウント・ドゥーム」じゃなくて「滅びの山」と書く路線)。隅々まで趣味を詰め込んだのを読み取っていただけて嬉しいです!
ネタのボリューム、やっぱりちょっと→
posted at 2020/11/21 09:27:01
@tatsu_yakumo 大きかったですよねえ。もう少し派手な事件を一つぐらい奥のほうに仕込んだら、すんなり長編に仕立て上げられたかもです。この世界観で更にもっと時代を進ませたところで、一つ物語を温めてはいるので、いつか形にしたいと思っています!
posted at 2020/11/21 09:31:42
@typ1 瀬田貞二先生の訳の『指輪物語』で世界観を塗り替えられた身としては、首が外れるほど強く頷きたい>カタカナ語を省く方向
司掌の漢字のセンスにはビビっときました。手のひら、たなごころが中心の表象で情景描写が動くともっとかっこよかったかもな、とも思ったり。
長編できたら読んでみたいです。
posted at 2020/11/21 10:31
@tatsu_yakumo 司掌も掌も、頭の中でもやもやとうごめいていた概念を当てはめる言葉を探して持ってる類語辞典と格闘したんですよ。この字を掴めたからこの短編を書くことができたと言っても過言ではないので、ビビっときてもらえて無茶苦茶嬉しいです!
posted at 2020/11/21 11:13:18

@fntkyn ご高覧ありがとうございます! 場所(や時代)によって言葉が違うということ自体もドラマを生みますもんね! せっかくの風土記系企画ということで、細かい部分も思いっきり趣味に走りました~。
posted at 2020/11/21 15:19:05
言語の違いに関して、細かすぎて伝わらないだろうと思いながら今回こだわった点に、「言葉の違う二人の会話にて、相手の国の言葉を使っている時は、普段自国語で喋っている時よりも丁寧な口調になる」というのがありました。慣れていないから、教科書的模範的な言い回ししかできないという。 #異風祝
posted at 2020/11/21 15:46:06
ヤッター!伝わっていた!!
ラーノも、自国語で仕事モードオフならもっとくだけた感じになると思います。でもサヴァのことは祈術の先生だと思っているので、あまり変化はないのでした。
twitter.com/kureha_aaaa/st…
posted at 2020/11/22 09:21:18
同僚がサヴァをちびっ子と侮ってぞんざいに扱ったりしようものなら、「サヴァさんはすごいんだぞ」と真顔で迫るんじゃないかな。
サヴァはぞんざいに扱われた時点で応戦体制ばっちりだろうから、間に割って入るラーノに対してどんな顔をすればいいのか分からなくなって、面白いこと口走ってくれそう。
posted at 2020/11/22 09:32:56
#異風祝 「祈術の先生」っていう響きがかわいいですw いつかサヴァとラーノがそこそこ仲良くなった頃に、ラーノが同郷の仲間と砕けた口調で喋っているのを聞いて、サヴァが「あれ?」と思う事件が起こりそう
posted at 2020/11/22 9:27
調子に乗って妄想を続けるんですが、サヴァ、ラーノを「弱そう」と侮っているし、ラーノの腰が低いから、いっそ年下くらいの気持ちで接するけど、蓋を開けたらだいぶ年上で、「考えてみればそうだ」って愕然として欲しい願望があります。十三歳だもの。
posted at 2020/11/22 10:04
ラーノが一応は「年上だから」等でサヴァを守ろうとするのを、文化の差で別の意味にとって発生するトラブルも見たい。帝国では何でもない贈り物にクナーンでは特殊な意味があって困惑するところも見たい。(文化の違いのせいで)天然(に見える)ラーノにサヴァが振り回されるところが見たいのかも
posted at 2020/11/22 10:04
昨日引用させていただいたツイートに、更に楽しいツイートが追加されていたので、喜びのあまりRT。
サヴァがラーノを侮ってそうなの、ほんとそう。十三歳ですからね!中二! 文化の違いで誤解してわたわたするサヴァは私も見たいですw 本当に、色々まるっと受け取っていただけて幸せ!
posted at 2020/11/23 11:52:49

風景描写展覧会! ありがとうございます!
文字数を抑えるのに四苦八苦してて、風景描写もどこまでが必要でどこから省けるのかむっちゃ頭を使ったので、
>漆喰の白壁がごちゃっ
という町の様子をしっかり受け取っていただけてとても嬉しいです!
twitter.com/fudokift/statu…
posted at 2020/11/30 08:16:46

>書かれていない壁や道の白さを想像して
そうなんです、最初のほうの「白い壁」や抜粋箇所のすぐ後ろの「漆喰の壁」と貴重な文字数を融通し合って描写して、最終的に読んだ方の脳内で風景を組み上げていただこうという作戦でした。上手くいったみたいでホッとしております。
twitter.com/OrionCage/stat…
posted at 2020/11/30 08:32:12

この段は、初めてこの町を訪れたラーノ達の気分を追体験してもらえたらいいなあ、と思って書いていました。ラーノ、一見弱そう(笑)だしもしかしたら船酔いしてるかもしれませんが(設定未定)、きっと甲板の手すりに縋りつきながら目を輝かせていたんじゃないかなーと。
twitter.com/kureha_aaaa/st…
posted at 2020/11/30 08:39:47

日本の田舎育ちなので山というと木が茂ってるイメージが強くて、乾燥地域の写真を見まくってたっぷり素振りしてから描写に挑みました。
「しかし目を凝らせば」の前後の読点が自分でもお気に入りです!
twitter.com/shou2ca2/statu…
posted at 2020/11/30 08:46:28

ヤッター! 舞台が低緯度の乾燥地であるということを、まず把握してもらいたかったので、お言葉がすごく嬉しいです! 岩砂漠は保険でした(笑)。でも念のためにと入れた岩砂漠の歌のお蔭で、ツノネズミが爆誕したのでした。
twitter.com/fuyukiyoko/sta…
posted at 2020/11/30 08:57:10

ツノネズミの冒険、私も読みたいです……! 彼(ないし彼女)はいかにして豆を手に入れたのか……そして豆は無事育つのか、どう育つのか……誰も見たことのない物語が、今、始まる……(映画の予告編風に
twitter.com/fudokift/statu…
posted at 2020/11/30 09:01:41

夏は特に降雨が少なくて暑いため、祈術が無ければ集落の規模が町よりも村レベルになっていたと思います。だからこそ余計に信仰が強く残っているんだろうなあ、と。
ラーノ、実はあの時礼儀正しく制服(軍服)着てた設定なんですよね。価値観の違いを出すのが楽しかったです。
twitter.com/fntkyn/status/…
posted at 2020/11/30 09:10:51

「渡座の祈り」にものすごく読み応えのあるご感想をいただきました! 手フェチも大喜びです!←

>思うに、足は地面を歩くが、手は架空の土地を歩くようにできている。

この一文に、痺れます。拙作を未読の方も、是非ご覧になってください。
twitter.com/tatsu_yakumo/s…
posted at 2020/12/4 23:05:16
@tatsu_yakumo なんという読み応え。なんという緻密な分析。自作へのご感想という嬉しさに加えて、読み物としてもとても面白くて、何度も噛み締めてしまいます。読ませてくださってありがとうございます!! 
鬼術と祈術の対比など意図を読み取っていただけた箇所はとても嬉しかったですし、私自身が明確に言語化→
posted at 2020/12/4 22:29:10
@tatsu_yakumo →できていなかったけれど確かにそういう感じ!という箇所は「エスパーがここにいた」って大喜びしています。「さわる」から「ふれる」に変わっていくドラマ。そうですね、ほんとそうだ。ラーノはきちんと「ふれる」ことができて本当に良かった。
そして、「手は架空の土地を歩くようにできている」→
posted at 2020/12/4 22:34:53
@tatsu_yakumo →というフレーズが、心のど真ん中に突き立ちました。声に出して読みたいです。何度でも。
手って、ある意味人間らしさの象徴であるように思っています。とはいえ、リンクいただいた「楽園の手」ほどには今回「手」にフォーカスを当てていなかったので、これは私の無意識のアレですね。すごいなアレ。
posted at 2020/12/4 22:44:40
 八雲さんのこのご感想noteについては、次の記事であらためてご紹介します。


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